ZORN(ゾーン)は、東京都葛飾区新小岩出身のラッパーです。
「フリースタイルダンジョン」初代ラスボスとして知られる般若(はんにゃ)のレーベル、昭和レコーズに在籍していた彼(2019年7月に脱退を発表)。
脱退後も、MACCHOやANARCHYら、大物ラッパーを客演に招いた曲を発表するなど、精力的に活動しています。
独創的なリリックで唯一無二の存在としてシーンで独特の輝きを放っています。
また以前は、ZONE THE DARKNESS名義で活動していました。
今回は、そんなZORNのオススメの10曲を紹介していきます。
ZORNのオススメ曲10選
奮エテ眠レ / ZONE THE DARKNESS
2010年リリース。ZONE THE DARKNESS時代の楽曲。
不可思議/wonderboyやMOROHAにも通じるような、ポエトリーリーディングとラップの間のようなフロウの曲です。
「実るほど頭を垂れる稲穂かな」のことわざをサンプリングした「稲穂は実る程に頭が下がる」というリリックが印象に残りますね。
Sweet Flavor (Produced by Yakkle) / ZONE THE DARKNESS
2011年リリースの楽曲。
『奮エテ眠レ』とは打って変わってクラシックなフロウを披露してくれています。
ミュージックビデオでは若かりし金髪時代のZORNの姿が確認できます。
雨、花、絵描き。 / ZONE THE DARKNESS
売れない絵描きと、それを支えた恋人の蜜月と離別、それから再開をドラマチックにストーリー仕立てで語る曲。
これだけ韻を踏みながらストーリーを語れるのはすごいですね。
孤高のラッパー、志人の作品にも通じるところがあるような気がします。
葛飾ラップソディー feat.WEEDY / ZORN
ZORN名義での2015年リリースのアルバム『The Downtown』収録曲。
ラッパーのWEEDYを客演に迎えた1曲です。
地元の葛飾区のことを歌うリリックが郷愁を誘います。揺れるようなギターのフレーズも印象的ですね。
Life goes on feat. SAY / ZORN
2014年リリース。
般若の妻でもある歌手のSAYをフィーチャーした1曲。
夢に向かって努力する姿をストレートに表現しています。スキルが高いのでクサく聴こえないのはZORNの強みですね。
My life / ZORN
『The Downtown』収録曲。
自分の娘や妻に対しての感謝と愛を綴った歌詞です。
変わりない毎日でも彼女らがいれば幸せ、という歌詞が淡々としたビートの上で歌われます。
Letter / ZORN
2016年リリース。
EVISBEATSによるオリエンタルなトラックがおしゃれでかっこいいです。
これも娘さんに向けた歌詞です。教会のステンドグラスが美しいミュージックビデオも必見です。
All My Homies / ZORN
2019年リリースのアルバム『LOVE』収録曲。
BACHLOGIC(バックロジック)によるギターフレーズが印象的なトラックです。
“ Homies “とは「地元の友達」のことです。「財布は空でもサイファーはタダ」という歌詞が、お金がなく地元でサイファー(複数人で集まってラップすること)をしていた頃のことを短く的確に表しています。
Rep feat. MACCHO / ZORN
2019年リリース。
横浜のヒップホップバンド、OZROSAURUS(オジロザウルス)のリーダーであるラッパー、MACCHO(マッチョ)をフィーチャーした1曲。
ZORNの新しい時代にアジャストしたフロウとMACCHOの昔からあまりブレてないスタイルがある意味対称的です。
地元をレペゼンするZORNとMACCHOの熱い気持ちが伝わってくる曲です。
No Pain No Gain feat. ANARCHY / ZORN
2020年4月リリース。
アンダーグラウンドな生活を描写したリリックが特徴の曲です。
ANARCHYにも負けてない凄みのあるZORNの声がかっこいいです。
ZORNと他のアーティストとのコラボ曲
ZORNがコラボした楽曲をご紹介します。
Count On Me feat.ZORN / AKLO
バイリンガル・ラッパーのAKLOが2018年にリリースした楽曲。
ZORNの高速フロウがすごくかっこいいのですが、ヴァースの最後の歌詞が「娘たちはTikTok そんでパパはHIP HOP」です……。
ZORNのスキルとユーモアが同時に味わえる名曲だと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
才能の奔出そのもののような若者が、家庭を持つまでに成長する、ストーリーのあるラッパー、ZORN。
そんなZORNの楽曲を、皆さんもぜひ、聴いてみてくださいね。