Hip-hop業界において注目されるべき存在は、ラッパーだけではありません。
ビートメーカーも音楽を支える重要な方達であると思います。
日本には世界レベルのビートを生み出す方がいらっしゃいます。
その中の一人がGREEN ASSASSIN DOLLAR(読み:グリーン・アサシン・ダラー)です。
舐達麻の楽曲のプロデュースを行ったことで知られる彼。
天才的ビートメーカーであるGREEN ASSASSIN DOLLARが、どのような人物であるのかを紹介します。
GREEN ASSASSIN DOLLARのプロフィール
名義 | GREEN ASSASSIN DOLLAR |
---|---|
本名 | 田口直人 |
生年月日 | 1985年生まれ |
出身 | 神奈川県相模原市 |
グループ | owls |
SNS | インスタグラム |
GREEN ASSASSIN DOLLARの出身は神奈川県相模原市です。
彼は大学入学前にHip-hopにのめり込み、大学時代にクラブでDJ活動を行う。
彼は当初「Naoto Taguchi」という名前で活動していました。
“Sun Behind The Cloud”といったMixCDを発表や、映像作家として活動するなど音楽意外の分野でも才能を魅せたクリエイターでした。
2016年 GREEN ASSASSIN DOLLAR として1stアルバム「BEATS, LOOPS & LIFE」をリリースします。
そして彼が日本国内で脚光を浴びるきっかけとなった出来事があります。
2018年に人気hip-hopグループ・舐達麻の楽曲「FLOATIN’」のプロデュースを行い、翌年の2019年に発表された舐達麻のアルバム「GODBREATH BUDDHACESS」では、「100MILLIONS」や「GOOD DAY」等のプロデュースをアルバム中8曲手がけました。
2019年、Owlsをラッパーのrkemishi(えみし) と結成。
同年11月にはアルバム「Blue Dream」を発表。
使用機材
この投稿をInstagramで見る
GREEN ASSASSIN DOLLAR が使用している機材はローランド社のSP-404SXです。
名前の由来
GREEN ASSASSIN DOLLARの名前の由来は公式には公表されていません。
ただ、名前の意味を考えてみると色々面白いです。
GREENはスラングで「お金」や「大麻」という意味があります。
ASSASSINも同様に「大麻中毒者」という意味があります。また、殺し屋という意味があり、SCARSの「SAC」には「音の殺し屋」の異名があります。SACと舐達麻も繋がりが深いので何かあるかもしれません。
DOLLARは文字通りアメリカの通貨「ドル」です。
まとめると「大麻と音楽でお金を稼ぐ」的な感じで付けた名前が「GREEN ASSASSIN DOLLAR」なのかもしれません。
GREEN ASSASSIN DOLLARの活動
この投稿をInstagramで見る
GREEN ASSASSIN DOLLARは大学時代、クラブDJとして各地でプレイします。
Naoto Taguchiとして彼はDJ、映像作家、ビートメーカーなど多彩な活躍を魅せます。
そして彼はGREEN ASSASSIN DOLLAR と名義を変えて、活動をすることになります。
2016年に彼の1st album「BEATS,LOOPS&LIFE」をリリース。
2018年ドイツのレーベルSichtexotからビート集「Lost Tape」を発表。
同年には埼玉・熊谷の舐達麻の楽曲「FLOATIN’」をプロデュースします。
2019年には舐達麻のアルバム「GODBREATH BUDDHACESS」の楽曲に8曲参加するなど精力的にコラボを行っています。
同年後期にはGREEN ASSASSIN DOLLAR ×rkemishiと「owls」を結成。
1st album 「Blue Dream」を発表するなど今最もホットなビートメーカーである。
GREEN ASSASSIN DOLLOR の音楽
この投稿をInstagramで見る
GREEN ASSASSIN DOLLARの音楽はR&Bから大きな影響を受けたそうです。
そして90年代、2000年代に活躍したビートプロデューサーをリスペクトしており、
Kev Brown があげられます。
ジャンルはLo-fi系、チル系です。
サンプリングを多用し、日常の生活音などを彼のトラックに融合させているそうです。
舐達麻や彼のグループowlsではウィード(マリファナ)関係が多く、
舐達麻との楽曲「100MILLIONS」や「GOOD DAY」ではマリファナ関連のワードが多数登場します。
そして、owls 結成のきっかけはGREEN ASSASSIN DOLLAR からrekmishiへオファーをし、20曲近くの楽曲が送られてきたそうです。
その後、二人は交流を深めowls を結成したそうです。
GREEN ASSASSIN DOLLARの経歴
この投稿をInstagramで見る
GREEN ASSASSIN DOLLARの音楽家としての才能は幼少期からはじまったとされています。
3歳のころからピアノを習い、いずれギターやベースなど幅広く演奏できる技術を発揮します。
しかし、高校受験をきっかけにピアノはやめてしまったそうです。
彼は大学時代にHip-hop DJとしてクラブでプレイします。
大学のDJサークルに所属していたことがきっかけだったそうです。
そのとき、ビートメイクに興味を持ち、製作を開始しました。
大学卒業後、DJ/映像作家など多彩な活動をします。
Naoto Taguchi名義でアルバム「Sun Behind The Cloud」をリリースしたことはあまり知られていないのではないでしょうか。
Naoto Taguchi時代のサウンドはヒール系にHip-hop のビートをミックスした雰囲気であり、坂本龍一の反原発プロジェクトである、「stop rokkasho」に彼は参加しています。
その後、GREEN ASSASSIN DOLLARへと名義変更。
2016年発表の1st「BEATS,LOOPS & LIFE」はLo-fi やシティPOPからの影響を受けています。
2018年にはドイツのレーベルから「Lost Tape」を発表。
海外でも人気がある証拠です。
そして、日本国内で何より彼を注目させたのが舐達麻のプロデュースではないでしょうか。
「GOOD DAY」や「FLOATIN’」、「100MILLION」等の代表曲は全てGREEN ASSASSIN DOLLAR のプロデュースであり、
舐達麻と切っても切り離せない関係です。
owls
この投稿をInstagramで見る
2019年にrkemishiとowlsを結成します。
彼らが発表した1st ALBUM 「Blue Dream」はネットや音楽業界で話題となりました。
まとめ
実力派でありながら、謎の多いGREEN ASSASSIN DOLLAR。
メロウなビートの裏には華やかな経歴が隠されていたとは、驚きです。
彼が別名義Naoto Taguchiで活動していたレアな音源もYoutubeで聴くことができます。
現在の彼とはまた異なったサウンドが楽しめるので、ぜひ聴いてみてはいかがでしょうか。
GREEN ASSASSIN DOLLARはspotify の日本人ビートメーカーでno.1でもあります。
世界中から彼の音楽が評価されている証拠です。
ビートメーカーの作品はラッパーと比較して影が薄くなってしまうのが現状ですが、
これからはビートメーカー/プロデューサーも評価される時代がやってくると思います。
そんな新時代を担うクリエイターの1人がGREEN ASSASSIN DOLLAR なのではないでしょうか。