日本のHIPHOPシーンにおいて世界水準のスキルを持つと言われるAKLO。
ソロデビューアルバム「THE PACKAGE」は早い段階から「日本語ラップ最高到達点」と高い評価を得ています。
現在に至るまで多くのリスナー、数多くのコラボや名曲を生み出し続け、リスナーやラッパーからも注目され続けたAKLO。
彼は一体どんな人物であり、そのスキルはどうやって培われたのでしょうか?
今回はAKLOのプロフィールや経歴、親交のあるラッパー等について紹介します。
AKLOのプロフィール
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MCネーム | AKLO(アクロ) |
---|---|
名前 | 非公開 |
身長 | 178cm |
生年月日 | 1981年 |
趣味 | 自転車 |
生まれ | 東京 |
育ち | メキシコ |
SNS | Twitter / Instagram |
AKLOは日本生まれメキシコ育ちのラッパーです。
生まれてすぐにメキシコに移住しています。
AKLOは結婚している?
AKLOのバースに「え?恋愛?経験豊富って言ってたけど今では恐怖」とあります。
公式には結婚や彼女の報告はされていませんが、恐らくしていないです。
AKLOの名前の由来
AKLOという名前は一説には悪路→あくろ→AKLOから来ていると言われています。
AKLOの身長
身長はラジオで178cmと公表されており、KREVA、KEN THE 390も同じ身長です。
イケメンで高身長、まるでモデルです。
AKLOの生年月日
生年月日はKEN THE 390が自分と同い年と話しており、1981年生まれになります。
AKLOの趣味
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趣味はインタビューで自転車(ピストバイク)と答えています。ハンドルはスピードの出る「トラックドロップハンドル」を使っています。
自転車に乗る事で色々な発見があると語っています。
AKLOの過去・生い立ち
AKLOは日本人の母と、メキシコ人の父を持つハーフです。
生まれてすぐにメキシコに渡っています。
メキシコでは友達同士でストリートに行き、車を洗いお金を稼ぐ事がメキシコの子供にとっての遊びだったそうです。
当時はアメリカの音楽番組を観ており、MCハマーの「U Can’t Tuch This」をよく真似していました。
10歳で帰国
後に日本に戻り、東京、大阪、大分等、全国を転々とします。
生まれは日本とは言え、メキシコでの生活が長く、戻った直後はスペイン語しか話せませんでした。
日本の公立校に転向した為、日本語を理解しながら勉強をするのはとても大変だったそうです。
また直後の10歳のAKLOはリーゼントに革ジャン、スケボーで小学校に登校していたと語っています。
15歳で渡米
高校1年の頃にアメリカのオレゴン州に引っ越します。
アメリカではFUBUやMaster P、No Limit Soldiers等が流行っており、AKLOもその影響を受けます。
特にNo Limit Soldiersは友達からCDを借りた経緯もあり、かなりのめり込んだようです。
18歳で再び帰国
18歳になり日本に戻ります。大分の大学に進学し、その頃から本格的にマイクを握ります。
当初は主に英語のラップを行いますが、日本人に分かるリリックを伝えたいと考え、日本語ラップを始めました。
最初はメインストリームでの活動が主でしたが、KRUSHやBAKUの影響を受けてからは、自身でトラックを作り、実験音楽(エクスペリメンタル)を行う等、自身の志向を探していました。
大学卒業後は、ニューヨークのハーレムに住んでいましたが、生活は貧しくテレビやちゃんとしたベッドもなかったそう。ニューヨークでの生活の中で、自分が本当にしたいラップは何かを省みる事となります。
そして再びメインストリームでの活動を再開するのです。
世界中で様々な語学や価値観に触れる事で、AKLOのリリックやスキルは磨かれていったのですね。
AKLOの経歴
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高校1年生の時にアメリカで出会ったHIP HOP。
AKLOのHIP HOP経歴を紹介します。
影響を受けたラッパー
AKLOは「Master P」や「Mystikal」に影響を受けたそうです。
当時のAKLOは「Bitch Mother Fucker Goddamn」といった、悪い言葉を言ってしまう事に衝撃を受けたと語っています。
その後NASの「Rewind」を聴いてリリシズムを感じたそうです。
ちなみに「Rewind」は銃殺事件を逆再生で表現した作品です。
一番影響を受けたのは「Jay-Z」や「Kanye West」「Lil Wayne」と語っており、「Lil Wayne」の以下のリリックは特に驚いた様です。
real G’s move in silence like lasagna
「6 Foot 7 foot」より
本物のギャングスタに関して蹴ったバースで、意味はlasagna(ラザニア)の「g」は発音しないのに入っているアルファベット。発音しないのに入っている「g」は「サイレントG」と呼ばれます。本物のギャングはラザニアの様に静かに行動するという事です。
AKLOのラップスタイル
英語とスペイン語と日本語が話せるAKLO。
活動拠点を日本に置いているAKLOは分かりやすい英語を使い、英語と日本語で分かりやすく韻を踏んでいます。
「ドープな Beats?」I Got It
「Hot な Verse?」Like タイカレー
「Smooth な Flow?」Like 外タレ
何か足りない物は他にないかね?RGTOより
またアメリカのラッパーの最新の技法もいち早く日本に輸入しています。
「繰り返したなんかみない」
KREVA / 想い出の向こう側 feat. AKLO
これは「繰り返し下なんか」を早口でラップする際「し」が2回続くのを1つに省略しています。
例えば「つみき」「きたない」を「つみきたない」みたいに繋げていう感じです。
これはケンドリック・ラマーなどが先駆けて使っていました。
AKLOは英語と日本語で韻を踏みつつ、最新のスタイルをどんどん導入するスタイルだと言えます。
「AKLOと空」結成
2008年にギタリストの空哲平とユニットを組み、「AKLOと空」をリリース。
拠点を東京に移します。中々軌道に乗らない中、2009年にはミックステープによるフリーダウンロード音源「DJ.UWAY Presents A DAY ON THE WAY」を発表。
これが耳の良いリスナーに支持されます。
Mix Tape「2.0」発表
2010年には「2.0」を発表します。「2.0」は反響も大きく、スペースシャワーTVのLEADERS OF THE NEW ERA 2010に起用されます。
その後はL-VOKALとユニットを組む等、個人としての活動は少なかったのですが、2011年にはソロシングル「RED PILL」を、2ヶ月後にはアルバム「THE PACKAGE」をリリースします。
反響は更に高まり、iTunes 総合チャートで初登場1位を獲得します。
ちなみに「THE PACKAGE」でAKLOはメジャーデビューしています。
RGTOで人気がさらに高まる
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2014年には2rdアルバム「THE ARRIVAL」をリリース。
KREVAやCrystal Kay等、HIPHOPの垣根を超えた錚々たるメンバーが揃いました。
またアルバムの中の一曲「RGTO(feat.SALU,H.TEFLON & Kダブシャイン)」が大ブレーク。
一気に知名度が上がりました。
舞台挑戦
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KREVAが作った音楽劇「最高はひとつじゃない 2016 SAKURA」にAKLOは出演しています。
小西真奈美やブラザートムなど芸能人と共にラップミュージカルに挑戦したAKLO。
セリフの読み合わせでは他出演者が高い熱量で読んでいく中、AKLOはそういう空気だとは知らずに驚いたそうです。
AKLOの演技に関しては「かっこいい」「可愛かった」という感想が寄せられています。
2016年には3rdアルバム、そして2019年10月には4rdアルバムをリリースする等、その勢いはとどまる事を知りません。
AKLOと親交のあるラッパー
AKLOは多くのラッパーと親交があります。
特に親交の深い3人を紹介します。
KREVA
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親交が始まったのは、2011年ごろから。
その後KREVA主催のフェスに2012年から5年間出演。ラジオでも互いの事をよく話しています。
2014年にAKLOがリリースした「Catch Me If You Can feat. KREVA」にも参加しています。
AKLO もKREVAの楽曲に多く参加していますが、2017年の「思い出の向こう側」が有名です。
ZORN
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親交が始まったのは2017年のNORIKIYOが開催した、Bouquet tour finalからと割と最近ですが、その後は何度もツアーを一緒にする程仲が良くなりました。
2018年にはツーマンライブを行なっており、2020年3月に再び開催予定です。
ZORNの楽曲「ZORN – Chill Out feat. AKLO」や「Walk this way」、AKLO の楽曲「COUNT ON ME feat. ZORN」等、それぞれの楽曲にもコラボしています。
AKLOの名曲、RGTOのREMIXにも登場していますね。
SALU
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親交が始まったのは2011年。
AKLOがSALUのライブを観に行った時でした。
その時にSALUのパフォーマンスに感化され、最後のフリースタイルの時に、AKLOも飛び入り参加しています。
AKLOの楽曲の中でも人気曲である「RGTO」に参加している他、「RED PILL O.Y.W.M. REMIX」や「HEAT OVER HERE REMIX」等、関わりは多いです。
AKLOもSALUの楽曲、「Stand Hard Remix」に参加。両者の交流は続いています。
AKLOのオススメの音源
以下の記事にAKLOのオススメの音源をまとめています。
まとめ
今回はAKLOのプロフィールや経歴について紹介しました。AKLOは日本人の母とメキシコ人の父のハーフであり、幼少期からメキシコやアメリカ等、様々な場所で暮らします。
ソロアルバム「THE PACKAGE」は日本語ラップ最高到達点と言われ、その後も数々の名作をリリースするAKLO。これからも注目していきましょう。