日本語ラップという枠に囚われず、野外フェスやロックバンドとのツーマンライブなど様々な場で活躍を続ける。1MC1DJによるヒップホップユニットCreepy Nuts。
超絶的なラップの上手さと自らの経験からの比喩表現、時には社会に風刺を入れるリリックを武器にするMC 「R-指定」とターンテーブル捌きは見る者を圧倒させ、トラックメイクも自身でこなす「DJ松永」。
超人的な二人ですがたりないふたりと自らの事を称します。
そんなたりないふたりが日本一のMCと世界一のDJにどのようにして登り詰めたのか。
今回は二人の
- プロフィール
- 経歴や活動
- 結成秘話
などをご紹介します。
Creepy Nutsのメンバー
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Creepy Nutsは「1MC・1DJ」の2人組で
- MC=R-指定
- DJ=DJ松永
と覚えましょう!
2人の簡単なプロフィールや経歴を紹介します。
R-指定のプロフィール
MC | R-指定【あーるしてい】 |
---|---|
本名 | 野上恭平 |
生年月日 | 1991年9月10日 |
出身地 | 大阪府堺市 |
学歴 | 桃山学院大学中退 |
レペゼン | 梅田サイファー / コッペパン |
レーベル | クリーパーズ |
二つ名 | 【King of dis】 【浪速のtoo shy shy boy】 |
SNS | 一切やっていません |
R-指定は大阪出身で、ラッパーとしてのキャリアは「梅田サイファー」に参加したことから始まります。
梅田サイファーの仲間「KOPERU」と「コッペパン」というユニットを組んで活動している時期もありました。
Creepy Nuts以前のR-指定を詳しく知りたい方は「使えない奴ら」を聞くことをオススメします。
R-指定の名前の由来
中学生の時に「危険そうだから」と、思いつきでつけた理由とMCネームが漢字の先輩ラッパー【般若】や【漢】に憧れ、漢字を入れたいという理由からだそうです。
同じ名前のビジュアル系ロックバンドR指定との区別のためRのあとにハイフンを入れるようにしたと話しています。
R-指定の経歴
中学生時代。いわゆる不良ではなかったR-指定はラジオで流れていたSOUL’d OUTの楽曲を聴いてHIPHOPに興味を持たれたようです。
その後Rhymester、ZEEBRAを聴き、本格的にHIPHOPにハマります。
Rhymesterのアルバム「グレイゾーン」「ザ・グレートアマチュアリズム」を聴いて共感する部分があり不良じゃなくてもラッパーになって良いんだと思わせてくれたと話しています。
その後フリースタイルMCバトルに積極的に参加し、Libra Records主催のUltimate Mc Battle(UMB)では大阪予選5連覇、全国大会本戦3連覇と前人未到の活躍を見せ、「日本一のMC」 「最強のフリースタイラー」と名実共に呼ばれるようになります。
テレビ朝日系の人気番組フリースタイルダンジョンでは初代モンスター になり、ラスボスへの道を塞ぐ鉄壁の4番手として君臨し多くのチャレンジャーを倒してきました。
今も続く同番組ではラスボス般若の引退後、2代目ラスボスとして現在活躍しています。
R-指定の髪型
R-指定といえば肩まである長髪ですよね。
数年前までは後ろで束ねていましたが、現在は下す髪型に落ちついたようです。
よく教祖様やベートーベンとネタにされてます。
ちなみにウェーブはかけているわけではなく天然パーマらしいです。
DJ松永のプロフィール
DJネーム | DJ松永 (DJマツナガ) |
---|---|
本名 | 松永邦彦 |
生年月日 | 1990年8月23日(2020年に30歳) |
出身 | 新潟県長岡市 |
身長 | 171.8cm |
学歴 | 中越高校中退 |
好きな食べ物 | 揚げ物 |
好きな | 紺色 |
レーベル | クリーパーズ |
SNS | Twitter / Instagram |
DJ松永は急須と湯呑みにこだわる程の「お茶飲み」です。
筆者が知る限り、こだわる所は徹底的にこだわる人物であること、ラジオでテンションが上がると攻撃的になること、童貞であること。
など、DJプレイのように私生活でもいい意味で「変態的」であることが分かります。
DJ松永の名前の由来
英語のカッコいい名前をつけるのは恥ずかしかったという理由から「DJ松永」という現在のDJネームになっています。
しかし最初は「matsunaga」と英語表記だったらしいですが、DJという冠に本名の「松永」が自分には丁度いいと話しています。
DJ松永の経歴
TOKYO FM局のWANTED!という番組でRhymesterの楽曲を聴きHIPHOPに興味を持ったと話しています。
最初はラッパーになりたかったが自分が人に伝えたいことなど一切無いことに気づき、バイトの初給料でターンテーブルを購入し、DJを目指したそうです。
その過程で本気で目指すなら学校なんか行ってる場合じゃないと高校2年時に学校を中退。
本格的に音楽活動に専念します。
2010年にはDisco Mix Club主催のDMC World DJ Championships(以下DMC)の北海道予選シングル部門で見事優勝。
2012年にはトラックメイカーとして初のアルバムDA FOOLISHHをリリースしサイプレス上野や鬼を客演に呼び話題を集めました。
その後もトラックメイカーとしてアルバムを出し、多くのラッパーの作品にもトラック提供をしています。
2016年にDMCに再出場し、本戦シングル部門惜しくも2位に破れますが3年後の2019年、バトル部門に出場し本戦優勝を果たし、日本一の称号も新しいまま翌月の世界大会に出場。
前年度のチャンピオンK-SWIZZを破り世界一の称号を手にします。
名実共に世界一のDJの称号を手にしたDJ松永さんですが、実はいまだに童貞であると語っています。
初めて付き合う人と結婚したい、自分から告白はリスクを背負うので待ちの姿勢を崩さないなどなかなか純粋かつ草食系の松永さんですがあまり童貞をいじられるのは好きではないと話しています。
しかし童貞で良かったことにどんなに怖い人でも童貞ということを打ち明けると優しくしてくれる、初対面の方でも明るく話してくれるなどメリットも挙げています。
Creepy Nutsの活動や経歴
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2013年の結成以降、個人ではもちろん「Creepy Nuts」としてのキャリアも順調な二人。
結成から結成後の経歴や活動、名前の由来について紹介していきます。
Creepy Nutsの結成秘話
二人の出会いは2010年。
大阪で全国から同世代のラッパー.DJを呼ぶというイベントで会ったと話しています。
バリバリの不良ではなかった二人は全国から集まるコワモテな同業者に圧倒され自然と自分と同じだと感じすぐに仲良くなったそうです。
最初の印象が雑魚そうだったと二人共思ったそうです。
そこから数年間は友人関係が続いたそうですが、2013年にR-指定さんがふとした時に「一緒にやってみます?」と言ったことがきっかけでごく自然に結成したと語ってますが。
DJ松永さんは当時のバイト先の店長にBUDDHA BRANDよりカッコいいと思えるラッパーと出会うまで組まない方がいいと言われ、やっと出会ったのがR-指定さんだったと語っています。
Creepy Nutsの経歴と活動
結成後は各地方にライブイベントを回っていたそうです。
クラブでの活躍にとどまらず別ジャンルの野外音楽フェスでもR-指定さんのお客から何個かのお題をもらい即興でラップする聖徳太子フリースタイル、DJ松永さんのまるで楽器を演奏してるかのようなDJプレイが様々な業界で高い評価をされています。
2016年にミニアルバム『たりないふたり』をリリース。
このアルバム名は山里亮太さんと若林正恭さんのユニット名を冠しています。親交も深いそうで4人で食事に行くこともあるそうです。
このアルバムではR-指定さんが様々なラッパーの特徴を模してラップする曲『みんなちがってみんないい』や自身の青春時代をラップし同年代なら分かるわ~となってしまう『中学12年生』などCreepy Nuts節を活かす1枚になっています。
翌年の2017年『助演男優賞』をりリリースします。
こちらもヤンキーとサブカル。どっちにも属さないR-指定さんだからこそ書ける『どっち』
未来のMCバトルシーンについてラップした『未来予想図』など様々な視点から世の中を皮肉しています。
その後に同年、ソニーミュージックエンターテイメントからメジャーデビューすることを発表。
シングル『高校デビュー、大学デビュー、全部失敗したけどメジャーデビュー。』をリリース。
このシングルは二曲目に自身がパーソナリティを務めるラジオ番組『悩む相談室』が丸々1時間収録されており、ファンには嬉しい1枚になっていますね。
2018年には自身初となるフルアルバム『クリープ・ショー 』をリリース。
ミニアルバムに収録されていた楽曲に加え新曲9曲を収録している。
最後の曲『スポットライト』では自らの実績に胸を張りネガティブを捨て新しいスタートを切るといった内容で終わっており、決意を感じさせる内容で締めていますね。
2020年現在は新たにミニアルバムの発売や配信シングルに力を入れているようです。
ライブ活動も全国ツアーを継続的に行っており、楽曲だけでなくグッズ等もすごい人気を誇っています。
Creepy Nutsの名前の由来
Creepyには「気味の悪い」「ぞくぞくする」などの意味があり
Nutsには「木の実」だけでなくスラングとして「狂ってる」の意味があるそうです。他にも「睾丸」の意味もあり、ファンの間で様々な憶測が飛び交いますが、R-指定さんが自らの事を「不気味な金玉海賊団」と称した事があり恐らくその様な意味があると思います。
また、自らの楽曲で『Nut握りしめいざ出陣』とある事からNutsは睾丸達で間違いないと思います。
まとめ
自らのフィールドで戦うCreepy Nutsのお二人ですが、最近ではTVのバラエティでも見かけることが多くなってきました。
セルアウトなど言われることが少なくなってきた近年ですが、アンダーグラウンドのラッパーからあまり良くない評価を受けることも多いようです。
しかしそんなラッパー達を自らのスキルで黙らせてきました。
日本一と世界一の実力と聴きやすい楽曲で今後のHIPHOPシーンに新しい何かを見せてくれると信じれるグループです。
今後の活躍も目が離せませんね。