抜群の歌唱力とファッションセンスで若い世代から絶大な支持を受けているLANA、現在要注目ラッパーの一人です。
Awichとの共演など、ラッパー/シンガーとして着実な成長を遂げている彼女について、今回はまとめていきます。
LANAのプロフィール
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MCネーム | LANA |
---|---|
本名 | – |
生年月日 | 2004年4月3日 |
出身 | 神奈川県高座郡寒川町 |
SNS | Twitter / Instagram |
名前の由来・読み方
LANAは「ラナ」と読みます。
名前の意味は特に深く考えた事はなく、可愛い名前を調べた結果『LANA』に落ち着いた模様です。
ちなみに、LANA名義になるまでは本名で活動していたとニート東京などで語っています。
生い立ち
生まれは神奈川県湘南地域と明言しています。
神奈川県はご存知の通り、横浜のOZROSAURUSや相模原のNORIKIYOと言った各地域から全国に名を轟かせるレジェンドからRalphのような新進気鋭まで輩出し続ける、日本のヒップホップにおける重要地区の一つです。
湘南からはJP THE WAVYや18scottと言ったラッパーも輩出され、特にLANAは近年WAVYとの活動が多く、拠点は湘南だと言えるでしょう。
LANA自身子供の頃から歌うことが好きだったと言い、母親が聴いていた美空ひばりやミュージカル『アニー』がバックボーンの一つで、子供の頃から風呂で喉の使い方を特訓されるなどして現在の歌唱力が身についたと語ります。
また、本人はオリヴィア・ロドリゴやテイラー・スウィフトを普段から聴き、ラッパーとしてはファッションを含めてアメリカの新星であるKoi Leray(コイ・リレイ)をお手本にしているとの事です。
家族
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やはりLANAを語る上で外せないのは、LEXを兄に持っている事でしょう。
詳細は後述しますが、今やラッパーの枠を超えつつあるLEXに
「ラップやってみたら?」
と勧められた事がLANAのラッパーとしての出発点で言えます。
LEXはLANAを
「自分より才能がある」
とベタ褒めするほどで、またLANAも頻繁にLEXとインスタライブをするなど兄弟仲は非常に良好です。
また、LANAが末っ子、LEXが次男であり、ダンス講師の長女・LiLiがいます。
姉についてはニート東京で
「怖い」
と語りますが、インスタのストーリーで一緒にいる姿を投稿するなど、こちらも仲睦まじい模様。
家族仲は総じて良いと語るLANAですが、LEXが音楽を始めて注目度が上がるまでは複雑な環境だったらしく、ニート東京では
「家族仲自体はずっと良かったけど、冗談を言い合ったりできるようになったのは本当にここ1〜2年くらい」
と語っています。
また、LEXもインタビューで語っているように、母子家庭で育ったとの事です。
ファッション
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ギャルらしいファッションも注目の的であるLANA、ファッションのテーマは
「ヤバくならない程度にケバく」
だそうで、ステージ衣装から私服まで豪華で可愛らしい色使いが特徴的です。
GQ JAPANのインタビューにおいて、好きなファッションブランドは『DIESEL』であると語っており、やはりギャルファッションが好みの模様です。
また、ステージ用に『BALENCIAGA』のサングラスをプレゼントして貰ったことからコレクションし始めたLANA。
LEXの私物を勝手に拝借することもあるそうで、個性的なファッションは兄弟共通のセンスなのかもしれません。
性格
「昔はギャルというよりヤンキーだった」
と語るLANA、その当時はバイクに乗りたいと思っていた事からそうしていたとかたり、自身の性格について
「やりたい事は絶対にやらないと気が済まないタイプ」
と語ります。
また、
「中学の時くらいに全員大嫌い時期みたいなのに入ってしまって、施設にいた」
と語るように、繊細な一面も持ち合わせている模様です。
LANAの過去・経歴
ここでは、LANAのラッパーとしての経歴を紹介していきます。
まだデビューして1年ですが、彼女の経歴は濃厚なものです。
ラッパーとしての経歴
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2022で兄であるLEXらを客演に迎えた『FLAME』でデビュー、現在まだフルアルバムは発表していませんが、2023年には幕張メッセで開催された『POP YOURS』でパフォーマンスをするなど躍進が続いています。
Watson、Bonbero、MFSら期待の若手による『MAKUHARI』や、同郷であるJP THE WAVYとの客演、そしてAwich、ゆるふわギャングのNENE、Mariと言った大御所の女性ラッパーらによる曲『Bad Bitch 美学』と多くの話題作に参加を続けているなど、デビュー1年目にして既に日本語ラップ界で話題の人物です。
Hiphopを始めたきっかけ
LANAが始めて注目を浴びた曲は、SoundCloudにアップロードされた『HATE ME』です。
当時付き合っていた彼氏と別れて荒んでいたタイミングでLEXに音楽をやってみることを勧められたことがきっかけと語ります。
この曲が発表されたのは2020年の事で、まだこの頃は本格的にラッパーを志してはいなかった模様です。
また、『HATE ME』を発表した頃は本名で活動していました。この頃の曲は、より内向的で繊細なLANAになる前の心情が反映されたものと言えます。
デビュー曲
本人がちゃんとリリースした曲として認識しているのはLEXと共にリリースした『I’M NOT HER』だと語っています。
この事も恋愛に悩んでいたと語り、その時に思った事を歌にしたとLANAが語っている通り、正直に内面を曝け出すスタイルは初期から完成していると言えます。
また、遊びながらビートを流してその時の気分に合うものを選ぶというスタイルだそうです。
ラップスタイル
「私は自由に歌う。自由に表現する。自由に音に乗せる」
とLANA自身が表現するように柔軟な表現力を見せ、スムーズにラップするスキルも目を見張るものがありますが、何よりも特筆するべきはその歌唱力でしょう。
ややハスキーな性質を用いて、明るく壮大な曲はパワフルに、スローなバラードも囁くようにしっとりと歌い上げます。
歌詞は一人の若い女性という視点から生まれるものが多く、力強いものから内向的かつ個人的なトピックまで様々、LANAの人格を多面的に表現するその世界観は特に女性のリスナーから熱い支持を得ています。
また、デビューしてから特にノリの良いトラックに乗せた楽曲が多いですが、SoundCloudで現在も聴くことが出来る初期の曲は実に様々な曲調で歌っており、よりLANAの内面に迫ることが出来る歌詞が多いので、LANAに興味を持ったファンの方はそちらも要チェックです。
「女の子にはもっとわがままに生きて欲しい」
と言うLANA、女性の支持がとても高いのも納得と言えます。
所属しているレーベルやチーム
LANAは現在、自身のレーベルからリリースを発表しており、そのレーベル名も『LANA MUSIC』です。
ちなみに、『FLAME』のジャケットデザインを手掛けたのは姉のLiLiであり、実際にバックダンサーやPVの振り付けを依頼する事も多いと語ります。
最近の活動
2023年はPOP YOURSに出場、2日に渡って客演に主演に大忙しだったLANAですが、きっちり存在感を示しています。
7月にはEP『19』をリリース、19歳だから出来ることをやろうというコンセプトで発表したこのミニアルバムには『L7 Blues』を筆頭に既にLANAのライブで聴くことが出来、LANAとしては初めて曲数が纏まった作品のリリースです。
また、SUMMER SONIC 2023にも出場、今年のサマソニはKendrick Lamerの出場もありヒップホップファンからの注目も高かった中、AwichやPUNPEEらを擁するSUMMIT ALL Starsと言ったベテランと共にラインナップに入ったのは大抜擢と言えます。
キャリア1年目での大活躍、アジアを筆頭に世界進出を目標にするLANAですから、ファンからはフルアルバムが待たれる状態です。
仲のいい人物
キャリアの浅いLANAですが、多くのラッパーとの客演が多い事から交友関係は広い模様です。
今回はこの中から外せない3人を紹介します。
LEX
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LANAを語る上で、実兄であるLEXやはり外せない存在でしょう。
LANAがヒップホップを始めるきっかけでもあり、フィーチャリングも多い事から、LANAのキャリアにとってもLEXにとっても重要な関係です。
現在、若手ラッパーの中でも頭抜けた存在であるLEXですが、インスタライブで共演したりと兄弟仲は良好で、スペースシャワーTVのインタビューでは姉のLiLiを含めて
「兄弟同士で崇拝しあっている」
と語っています。
Abemaの特集『my name is』でも家族揃って食事をしたりと家族仲は良好ですが、2023年のFNMNLでインタビューされた際
「初めて二人で食事に行った」
とLANAの口から語られ、その際に
「音楽で幸せになろうね」
と兄妹で約束したと言う感動的なエピソードも本人の口から語られています。
Awich
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日本語ラップ界で女王と呼ばれるほどの存在感を見せるAwich、2023年にはLANAの起用が多く、その全てが大きな反響を呼んだ事から今現在大きなお手本と言える存在です。
プライベートでも仲が良く、LANAが疲れている時に
「全然、話聞くからね」
と声をかけてくれるほど親密な仲であり、それに対して
「アーティストとしても女性としてもカッコいい」
とLANAはAwichを尊敬をしている模様です。
LEXがヒップホップを始めた原点なら、AwichはLANAの躍進を後押ししたと言えます。
JP THE WAVY
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バズ曲を生み出し続けているJP THE WAVYも湘南出身である事からLANAとの客演が多く、お互いの楽曲に参加するなど交流が多い模様です。
FNMNLのインタビューではAwichとWAVYを客演に迎えた『BASH BASH』について語
っている際、直接依頼しやすい関係である模様で、またWAVYも
「ティーンの代弁者、レベルが違うんじゃないのかなとずっと思っている」
と実力を充分に認めている模様です。
オススメの音源
LANAの音源をいくつかお薦めさせていただきます。
『L7 Blues』
華やかなPVも目を引く、LANAの明るいキャラクターが前面に出た楽曲です。
荒んだ過去からの出発から明るい未来を見据えた力強いリリックを明るく歌い飛ばす爽快さが印象的です。
ちなみにL7とはアメリカのスラングで□の形、四角を意味しており「真面目、実直」と言う意味があるそうです。
また、この楽曲に関係があるかは不明ですが、カリフォルニアのパンクバンドでも同名のバンド『L7(エル・セブン)』が存在し、メンバーのほとんどが女性で、女性の権利について歌ったりする一方で破天荒な言動やパフォーマンスが有名なバンドがあります。
女性らしさをストレートに主張するLANAにとって、やや運命的なタイトルという印象を持たせるエピソードです。
PULL UP
地元の友達を集めて撮影したビデオも印象的で、疾走感のあるトラックでLANAと友達の日常を描写した、リリックの中にもエモーショナルな繊細さを感じる曲です。
この曲はジャージードリルと言われるタイプのトラックが用いられており、アメリカでも近年流行の兆しが見えるこのスタイルをLANAは意識的に採用したとインタビューで語っています。
エピソードを含め、ミュージシャンとしての優れた嗅覚を感じさせる一曲です。
Bad Bitch 美学(Awich、NENE、LANA、MaRI)
POP YOURSに先駆けて、Awichの呼びかけにより集結した日本が誇る女性ラッパーの豪華な一曲にLANAが招聘されたのは、現時点で最大の躍進と言えるでしょう。
Awich、ゆるふわギャングのNENEは元よりAK-69、C.O.S.A.、¥ellow Bucksらと共演を果たした東海代表のMaRIと言うハードなラッパーに囲まれながら、LANAはここで歌唱力だけではないしっかりとしたラップスキルを発揮しています。
この曲は大物シンガーであるAI、そしてお笑い芸人でありながら『フリースタイルティーチャー』でもラップのセンスを発揮するゆりやんレトリィバァと言った更に豪華なリミックスも大変話題です。
この曲以降、MaRIとは
「シンプルに仲がいい」
と言うほどに交流が深まり、『19』でも彼女を客演に迎えています。
この他にも、SoundCloud上では今知られている姿とは一味違う作品を聴かせてくれるので、併せてオススメします。
まとめ
デビュー1年とは思えない大活躍を見せるLANA、この勢いのままどこまで行くか予測不可能です。
成長と共に更に多くの魅力を見せてくれる事を楽しみにしています。