フリースタイルダンジョンはZEEBRAがオーガナイザーを務めるテレビ朝日で放送開始されたフリースタイルラップバトルの番組です。
2015年9月30日の番組放送開始から2020年7月1日までの約5年間の歴史を振り返ります。
フリースタイルダンジョンの番組概要
フリースタイルダンジョンはモンスター4人+ラスボスをチャレンジャーが倒していき、賞金獲得を目指す番組です。
番組放送開始からモンスターは2回、ラスボスは1回メンバーが変わっています。
他にもオーガナイザー(司会)をZEEBRAが務め、進行役は初代がUZI、2代目はサイプレス上野が務めました。
モンスターの紹介
番組開始から約5年の間、モンスターは2回入れ替わっています。
入れ替わった事をキッカケに初代モンスター、2代目モンスター、3代目モンスターと呼ぶようになりました。
また隠れモンスター制度もあり、Dragon One、Mr.Q、SIMON JAPなどが起用されました。
初代モンスター
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R-指定 | 16勝5敗 |
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漢 a.k.a GAMI | 13勝13敗 |
サイプレス上野 | 10勝15敗 |
T-PABLOW | 15勝14敗 |
CHICO CARLITO | 5勝6敗 2nd seasonから参加 |
DOTAMA | 3勝6敗 2nd seasonから参加 |
フリースタイルダンジョン3rd Seasonまでモンスターを務めたのが初代モンスターです。
なんと言ってもR-指定が強すぎたのが初代モンスターです。
ラスボスまでの4人抜きは4回経験し、ラスボス到達者は「焚巻」「崇勲」「ニガマムシ(チーム戦でRude-α・ニガリ・じょう)」「晋平太」の4人。
2代目モンスター
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呂布カルマ | 18勝5敗 |
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崇勲 | 11勝13敗 |
FORK | 12勝7敗 |
ACE | 10勝15敗 |
輪入道 | 13勝10敗 |
裂固 | 18勝14敗 |
4th Seasonから6th SeasonのRec2までモンスターを務めています。
時には3Rec連続でラスボス般若まで到達されてしまった2代目モンスター。
その不甲斐なさから初代モンスターが物申しに来て、初代VS2代目モンスターの熱いバトルが印象的です。
ラスボ到達者は「peco」「Lick-G」「MC☆ニガリ」「SIMON JAP」の4名です。
3代目モンスター
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呂布カルマ | 3勝2敗(2代目から継続) |
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FORK | 6勝0敗(2代目から継続) |
ID | 5勝1敗 |
ERONE | 3勝5敗 |
JUMBO MAACH | 3勝4敗 |
TKda黒ぶち | 3勝5敗 |
3代目モンスターは2代目の時に勝率が高かった呂布カルマとFORKは継続して選ばれていました。
その他のメンバーID、ERONE、JUMBO MAACHは推薦で決定。
残る6人目は2代目モンスターを含むラッパーのトーナメント方式で、TKda黒ぶちが勝ち抜き就任しています。
7th Seasonから本格始動し、番組最終回までモンスターを継続。
ラスボスまで到達されたの1回で、BALA a.k.a. SBKNのみが勝ち抜いています。
ラスボス
般若 | 6勝3敗 |
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R-指定 | 1勝0敗 |
初代ラスボスの般若は5th Seasonまで出演。
ラスボス交代時には般若とR-指定で新旧ラスボス対決が行われ、審査員も審査できないほどの感動に包まれました。
ラスボスは4人抜きされた後の最後の砦としてバトルに参加します。
バトル以外は般若ルームと呼ばれる部屋で、通訳の山下(ACE)と共に寸劇をしていました。
ラスボスは自分が負けたら100万を持っていかれる事や、番組を守るというプレッシャーの中戦います。
その中で6回も城を守った般若はさすがとしか言いようがありません。
また、R-指定は1回のみの登場でしたが、見事城を守り切りました。
R-指定には般若ルームみたいな部屋はなく、他モンスターと同じ部屋でバトルを観戦するスタイルでした。
賞金獲得者
フリースタイルダンジョンの賞金リストです。
1st Season
1人抜き | 10万 |
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2人抜き | 15万 |
3人抜き | 20万 |
4人抜き | 30万 |
ラスボス | 50万 |
2nd Season以降
1人抜き | 10万 |
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2人抜き | 20万 |
3人抜き | 30万 |
4人抜き | 50万 |
ラスボス | 100万 |
1st Seasonのみ金額が低く設定されています。
それでは賞金獲得者を紹介します。
KOPERU
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フリースタイルダンジョン初の賞金獲得者はKOPERUです。
1回戦でサイプレス上野に勝利し、続く2回戦でR-指定と対戦。
見事に勝利しますがここで辞めます宣言。
見事に20万円獲得していきました。
元々R-指定とやれたら辞めるつもりだったと語っています。
龍道
1stバトルでT-PABLOW、2ndバトルでサイプレス上野、3rdバトルでDOTAMAに勝利ししています。
DOTAMAに勝利した時点で辞めて賞金30万円獲得しています。
晋平太
フリースタイルダンジョン初の完全制覇で100万円を獲得したのは晋平太です。
この時晋平太はMC漢とライブラの関係で揉めている時期でした。
MU-TON
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モンスターが2代目になり初めて賞金獲得したのがMU-TONです。
裂固と呂布カルマに勝利し20万円獲得しています。
9for
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裂固と崇勲に勝利して20万円獲得しています。
Lick-G
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フリースタイルダンジョンの歴史上2人目の完全制覇はLick-Gでした。
ACE、FORK、輪入道、呂布カルマを倒しラスボス般若まで到達。
才能を開放し見事勝利して100万円獲得しています。
MC☆ニガリ
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ダンジョンの歴史上3人目の完全制覇はニガリでした。
裂固、呂布カルマ、崇勲、輪入道を4人抜き。
バトルにおいて目立った活躍が出来ていない時期でしたが、才能が枯れていない事を証明しました。
最後にきっちり般若も倒し100万円獲得しています。
CIMA
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輪入道、ACE、呂布カルマを倒し賞金30万円を獲得。
この時のCIMAの勢いなら100万円獲得も夢ではない気がしました。
DOTAMA・掌幻・Dragon One
2016年の特別番組「Monsters War」にて賞金100万円を獲得。
Monsters Warはモンスター6人それぞれがリーダーとなり、ドラフトでメンバーを選んでいき、3人で1チームを組んで戦った。
西軍のメンバー
2016年の年末特別番組「東西!口迫歌合戦」にて西軍メンバーが勝利し賞金300万円を獲得。
東西!口迫歌合戦は総勢20名のラッパーが東西(西日本・東日本出身か)に別れバトル。
バトルの対戦カードは視聴者が選び、夢のバトルが見られました。
優勝メンバーはR-指定、ERONE、押忍マン、GADORO、KOPERU、CIMA、じょう、CHICO CARLITO、HIDDADY、呂布カルマ。
輪入道・DOTAMA・MU-TON
Monsters Warの2017年バージョン。
DOTAMAは2年連続で優勝し賞金を獲得。
さらにこの年は賞金が300万となり、1人100万ずつ持ち帰った。
呂布カルマ・MC漢・ACE・崇勲
2019年に「フリースタイルダンジョンPresents 有名人が監督プロラッパーチームを作ろう!悶絶のガチバトルSP」と題されて放送された特別番組。
優勝チームに300万円、MVPには100万円の賞金が用意されていました。
有名人の監督には品川ヒロシやアンジャッシュ渡部、JESSE、ANARCHYが起用されました。
優勝はANARCHYチームで、メンバーの呂布カルマ、ACE、MC漢に300万円。
MVPは崇勲が選ばれ100万円を獲得しました。
DOTAMA・ERONE・MCリトル
Monsters War 2020の優勝者。
この年のMonsters Warは有名人が監督を務め、竹中直人や木村昴がいた。
優勝はとろサーモン久保田率いるチームで、DOTAMA、ERONE、MCリトルが賞金300万円を手にしました。
フリースタイルダンジョンの歴史
2015年9月30日の放送から2020年7月1日までの間に起こった、フリースタイルダンジョンでの大きな出来事を紹介します。
コンプラが大流行
TV番組の都合上、放送できない部分の字幕にコンプラを使用。
ダンジョンがキッカケかは定かではないが、使う人が増えた印象です。
YouTube削除
フリースタイルダンジョン、じつはYouTubeにアップする為にバトルに使えないビートがクッソ一杯あるんです。洋楽の定番は殆どの場合NG…。だから本当はYouTubeから撤退したいです。
— Zeebra (@zeebrathedaddy) April 15, 2016
フリースタイルダンジョンの放送後、テレビ朝日のYouTubeチャンネルでフリースタイルダンジョンの番組がUPされていた時期がありました。
しかし2016年5月、ビートの著作権問題によりYouTubeでの動画を削除。
再放送は番組提供しているAbema TVに移行していきました。
晋平太とT-Pablow
2017年の出来事。
MC漢と晋平太がライブラの関係で揉めていたこともあり、現場はピリピリした空気でした。
晋平太とMC漢は2ndバトルで対戦し、和解した雰囲気。
続く3rdバトルはT-Pablow。第1ラウンドからお互いのHip Hop論がバチバチにぶつかり険悪なムードに。会場は第1ラウンドは晋平太のクリティカルみたいな空気。
第2ラウンドでは「ビートモクソモネェカラキキナ」のビート。
T-Pablowはオラオラで晋平太に近づくが押し返され、晋平太の胸ぐらを掴み始めます。
晋平太はILLMARIACH(TOKONA-Xと刃頭)のビートなのでXサインでガード。
その後T-Pablowは「さらっちまうぞ」「カス し ねよ 触んじゃねぇぞ」と熱くなりすぎた印象。
このT-Pablowのボディタッチがキッカケで、ボディタッチは減点になるルールが作られました。
UZI逮捕で進行役がサイプレス上野に
2018年1月15日にダンジョンの進行役「UZI」が逮捕されました。
逮捕された理由は大麻の所持。
この事に関して般若がラップし、ブログで公開。
UZI本人やZEEBRA、SNSなどでUZIを庇ったサイプレス上野やダースレイダーに対しても意見しています。
UZIの逮捕後は出演シーンをカットし、次Seasonからサイプレス上野が進行役として就任しました。
番組迷走
番組のマンネリ化が進み、誰も求めていないダンジョンルーレットやチャンスカードの制度が作られました。
番組終了
2020年7月1日を最後に番組は終了。
コロナウイルスの影響で収録出来なかった事が理由だとされています。
後継番組は「フリースタイルティーチャー」が開始されました。
こちらも不評です。