TERRY THE AKI-06は大阪府大阪市出身のアーティストです。
レゲエ、ヒップホップのジャンルの垣根を超えて活躍しました。
亡くなって10年以上経つ今も多大なリスペクトを集めています。
TERRY THE AKI-06のプロフィール
MCネーム | TERRY THE AKI-06 |
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本名 | 市川あきよし |
出身 | 大阪府大阪市 |
誕生日 | 1973年5月19日 |
命日 | 2007年8月5日 |
所属 | 420 RECORDS |
TERRY THE AKI-06は1973年5月19日、大阪府大阪市で生まれます。
レゲエのセレクター、ラッパー、レゲエディージェイとして関西のストリートシーンで活躍しました。
2007年8月5日、34歳の若さで亡くなってしまいます。
アーティスト、ファンともに今なお幅広い年代から愛されるアーティストです。
TERRY THE AKI-06の読み方
TERRY THE AKI-06の読み方は「テリーザアキゼロシックス」です。
活動当初は「TERRY MAN(テリーマン)」という名前でした。
2004年にTERRY THE AKI-06としての活動を開始します
TERRY THE AKI-06の名前の由来
TERRY THE AKI-06の名前は、彼にゆかりのあるものがいくつも合わさってつけられています。
TERRYは、彼の両親が大阪市内で経営していた喫茶店「喫茶テリー」に由来します。
AKIは本名の「あきよし」から、06は大阪市の市外局番からつけられました。
そのほかに、「緑川テリ王」、「テリ山」などのニックネームを持ちます。
TERRY THE AKI-06の家族
TERRY THE AKI-06の家族は、「喫茶テリー」を営んでいた両親と愛犬がいます。
喫茶テリーは現在閉店しているようです。
愛犬の犬種はトイプードルで名前は「420(ヨツオ)」と言います。
TERRY THE AKI-06が愛した数字から名付けられたのかと思いきや、なんとヨツオは誕生日も4月20日なのだそうです。
「正念場」のPVにもヨツオは出演しています。
TERRY THE AKI-06のファッション
TERRY THE AKI-06は自身のレーベルで制作したオリジナルブランドの他に、COCOLO BLANDを愛用していました。
COCOLO BLANDからサポートを申し出る前にTERRY THE AKI-06自身がCOCOLO BLANDを気に入っていたそうです。
TERRY THE AKI-06のタトゥー
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TERRY THE AKI-06は両腕にタトゥーが入っています。
右腕には「FTO」、左腕には「四弐零」と彫られており、ともに「420」を意味します。
420という数字は、TERRY THE AKI-06が設立した420 RECORDSや420FAMILY、愛犬の名前にも用いられています。
420はアメリカのスラングで「大麻」を意味しています。
裏庭
TERRY THE AKI-06を知ると「裏庭」という言葉に必ず出会うことでしょう。
本場ジャマイカやアメリカでは大麻を吸う際、バレないように家の庭(Back yard)で吸います。
これを日本語に直訳すると「裏庭」となります。
大麻を愛したTERRY THE AKI-06は、420同様に裏庭という言葉をよく使っていました。
TERRY THE AKI-06の死後も毎年リリースされる「裏庭」NEWERAコラボキャップは毎回売り切れとなる人気ぶりです。
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TERRY THE AKI-06の過去・経歴
関西アンダーグラウンドのカリスマとして今なお語り継がれるTERRY THE AKI-06。
フリーダムライダーとしてジャンルの壁を超えて活躍しました。
TERRY THE AKI-06のラッパーとしての経歴
TERRY THE AKI-06がラッパーとして活動を活動を始めたのは1999年です。
ヒップホップイベント内でのフリースタイルに毎回参加し、スキルと交流の幅を広げていきます。
ソロでの活動のみならず、ジャンルを超えて数々のユニットを結成しました。
中でも韻踏合組合、SHINGO★西成らと結成した「420FAMILY」は関西ヒップホップシーンの中心となりました。
TERRY THE AKI-06のレゲエディージェイとしての経歴
TERRY THE AKI-06はラッパーとしての活動よりも前にレゲエ界で音楽活動を開始していました。
1994年頃からレゲエのセレクター兼MCとして活動を開始。
先述のヒップホップでの活動も経て、2004年にTERRY THE AKI-06としてソロメジャーデビューします。
2006年には関西最大のレゲエイベント「ハイエストマウンテン」にも出演しています。
TERRY THE AKI-06のデビュー曲
TERRY THE AKI-06のソロメジャーデビュー曲は「速攻 ROCK ON」です。
PVはジャマイカで撮影されました。
TERRY THE AKI-06のラップ&レゲエスタイル
TERRY THE AKI-06は、デビュー曲「速攻ROCK ON」のようにアップテンポにのせる曲もあれば、ゆっくりなビートにのせる曲のどちらも得意としていました。
TERRY THE AKI-06のレーベル
TERRY THE AKI-06は2005年に「420RECORDS」を設立します。
TERRY THE AKI-06の死後も同レーベルから作品がリリースされています。
TERRY THE AKI-06の所属チーム
TERRY THE AKI-06は420FAMILYの他にも数々のチームやクルーを結成しました。
BONGA STARDS、ジョインティーナ、テリトニーなどが有名です。
TERRY THE AKI-06の死
TERRY THE AKI-06は2007年8月5日、ハイエストマウンテン2007の翌日にこの世を旅立ちました。
TERRY THE AKI-06の死因
TERRY THE AKI-06の死は、当時公開されていたオフィシャルサイトで公表されましたが理由は記載されていませんでした。
しかしながら死因は自殺であると考えられます。
1つ目の理由は、数多くの追悼曲で自殺を連想させるフレーズが描かれていることです。
例えば、NANJAMAN feat.BOXER KIDの「JUST ONE LIFE」。
奴は仲間の中ではバカに明るく 何の壁もなく楽に働く
存在じたい 誰もが羨むのとは裏腹に悩む
だけど不器用な上にプライドも高く 助けはいらぬと意志堅く
何よりも自由を愛した代償はデカく 自ら命絶つ
2つ目の理由は、タワーレコードオンラインサイト掲載の記事に「34歳の若さで自らあの世へ出発」と記載があることです。
(参考:こちら)
大手CDショップの公式サイトであれば、フェイクニュースを載せてしまうことは考えられず、確かなソースがあったはずです。
TERRY THE AKI-06の追悼曲
数多くあるTERRY THE AKI-06への追悼曲の中から、聞いてほしい3曲を紹介します。
RYO the SKYWALKER EVER GREEN
「不朽の名作」を意味するEVER GREEN。
TERRY THE AKI-06の死から1年経ったハイエストマウンテンでのライブ映像は何度見ても心に響きます。
TAK-Z テリーのうた
タイトルからもTERRY THE AKI-06への思いがダイレクトに伝わる1曲。
あれからも傷は未だ癒えないけど
あなたの分まで生きてる ずっと忘れない
MONTA、BIG BEAR&卍LINE ありがとう
ヒップホップ、レゲエの枠を超えて、シンガー「もんたよしのり」の心まで動かしたTERRY THE AKI-06。
メロディー、歌詞とともに、TERRY THE AKI-06生前の映像が使われているPVも必見です。
TERRY THE AKI-06の仲の良い人物
420FAMILYをはじめとしたクルーのメンバー、テリトニーのTONY the WEED、TERRY THE AKI-06の死後に名曲にフューチャリング参加したGAZZILA、CHEHONなど各アーティストが挙げられます。
親交のあった数多くのアーティストの中から、卍LINEを紹介します。
レゲエアーティストの卍LINE(窪塚洋介)は、TERRY THE AKI-06を介して関西の音楽シーンに溶け込んでゆきます。
2006年頃、TERRY THE AKI-06が卍LINEの家に遊びに行った際にコラボ曲制作が決定。
そのタイミングでは卍LINEが歌詞をかけずに流れてしまった楽曲制作。
ところが生前のTERRY THE AKI-06が卍LINEのために曲を録音していたため、2013年にリリースされました。
また卍LINEは「空水」として「正念場」のPVディレクターを務めています。
TERRY THE AKI-06オススメの音源
TERRY THE AKI-06のオススメの曲を3曲紹介します。
正念場
TERRY THE AKI-06の言わずと知れた名曲。
PVから彼を慕うアーティストが本当にたくさんいたこと、音楽のみならずグラフィティなどストリートカルチャーと融合していたことがわかります。
裏庭独走最前線
正念場と並ぶ名曲です。
ヒップホップともレゲエとも受けとれる一方で、ジャンルの区別を感じさないほど融合したTERRY THE AKI-06の真髄が感じられます。
癒やし
TERRY THE AKI-06のチルな1曲。
COCOLOBlandの15周年を記念して韻シストによりリミックスされたバージョンがYouTubeで公開されています。
アルバムやストリーミングなどでぜひ原曲も聞いてください。
まとめ
今回はTERRY THE AKI-06について紹介しました。
TERRY THE AKI-06について知れば知るほどリスペクトが高まり、Red Eyeなど若いアーティストがリスペクトを寄せていることも納得できるはずです。