日本語ラップ界でフィメールラッパーと言えばやはり「MARIA」です。
男にも負けないカッコよさで誰もが認める存在です。
今回はそんなMARIAの事をまとめました。
MARIAのプロフィール
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アーティスト名 | MARIA |
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本名 | トーマス |
生年月日 | 5月18日 |
出身 | 神奈川県 |
所属 | SIMI LAB |
レーベル | SUMMIT |
SNS | Twitter / Instagram |
名前の由来
MARIAの名前の由来は明確な情報はありません。
高校時代から「母のような存在」と周囲から言われることも多く、更に「聖母のように周囲に接する事が出来る」と自他ともに認める人間性から作られたMCネームである可能性もあります。
某インタビューの中で「本名はトーマス」と語っていた事はありますが、それがファーストネームなのか、ファミリーネームなのかも現時点ではわかりません。
彼氏
MARIAは現時点では恋人と言える存在はいないようです。
一時期は京都出身の大御所ラッパーのアナーキーと交際しているのではないかという噂がありましたが真相はわかりません。
『NiCE UA 37.5 : “Break Beats is Traditional”[UNITED ARROWS]』というラッパーがフリースタイルを披露する動画にアナーキーが参加しており
「MARIAちゃん原宿来れる?フリースタイルしているから終わればご飯食べに行こう。そのあと映画でもどう?二人でおしゃれしてデートしてクリスマスプレゼントを探そう」
というメッセージをラップで披露していました。
MARIAもアナーキーも交際を明言しているわけではないので確信はありませんが近い距離感であった事は間違いなさそうです。
家族
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MARIAは日本人の母と在日米軍のアメリカ人である父親の間に生まれますが、両親はMARIAが小さい頃に離婚しています。
離婚後、父親と一緒に生活を続けますがMARIAが学生時代に知らない間にフィリピン人と再婚し、急遽強引に追い出された経験がありその時が人生の中での最大の修羅場だったと語っています。
一人妹がいて上記のエピソードからわかる様に複雑な家庭環境の中、妹とほぼ二人で生きてきた境遇を巻紗葉のインタビュー本「街のものがたり」で語っています。
学歴
MARIAは幼少期はアメリカで生活していました。
小学校にあがるくらいの年齢の時に日本に帰国し父の職業が米兵であることから青森の三沢基地や横浜・根岸基地で過ごしていましたが高校時代はニューヨークへ留学し、アメリカの高校に通っていました。
卒業後は日本のヘアメイクの専門学校に進学し、就職の内定までもらったのにもかかわらず「人に化粧するの全然好きじゃないな」と自分の気持ちに気づき内定を自ら取り消しました。
その後は仲のいい親戚がいるアラスカで働きながら1年間過ごし日本へ帰国しました。
ファッション
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MARIAはタイトな服を好んで着用する傾向が強くその中でも「adidas」を愛用しています。
ダンサーを彷彿とさせるボーイッシュな着こなしを見せ「私はその辺の男よりもイケてる」と自信を持ってラップに励んでいると語っていました。。
性格
MARIA日本のヒップホップシーンでは希少な女性ラッパーでありながら「自分が女性」という性別を武器に考えておらず、化粧も「最大限のみだしなみってノリでやっている」と語っており、化粧にこだわるくらいならラップに思いっきりこだわりたいと考えています。
また日本人特有のメンタリティを持っています。
「派手な見た目」や「自分を強く見せると思われがちなリリック」が目立ちがちで主張が強そうな印象を受けますが実は「みんなありきのアタシ」と考えているそうです。
更にMARIAはとても優しく、広い目を持っている事が分かるエピソードがあります。
これまで複雑な家庭環境から妹とほぼ二人で生きてきましたが更に妹の友達にも心配な子がいるからと一緒に引き取って暮らしています。
そんな行動を取る自身の事を「マザー感がある」と表現し、複雑な家庭環境で育ったことに対して
「自分なんかよりもキツい思いしている人はいっぱいいるから。しかも日本にいるってことがスーパー恵まれていると思うから、色々あったけど、それは人の痛みを知るのにちょうどよかったんじゃないかな」
と素晴らしいコメントをインタビューで残しています。嫌な事が起こった時に思い出したいコメントですね。
趣味
MARIAは映画をよく見ています。
その目的は娯楽やリフレッシュとしてではなく、「ラッパーとしての自分のイメージをふくらませる為にも見ている」と語っています。
動物(特にペット)に対して強い関心を持っているようでTwitterでペットに関する情報を拡散リツイートを積極的に行っています。
悪徳業者から犬や猫への道徳心のない行動を守る事が目的の「動物愛護団体による数値規制」について「もっと動物たちの事を考えていい案を考えてあげてほしい」という気持ちから抗議メールを自動作成・送信ができるリンクを作成し拡散させるなどラッパーとして影響力の高さを利用し動物に対する扱いを改善するよう呼び掛けています。
自他ともに「聖母」と呼ばれるだけある行動ですね。今後も動物を愛する人々の為にも行動を続けてほしいですね。
MARIAの過去・経歴
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HIP HOPとの出会い
MARIAはハーフということもあり子供の頃から差別的な扱いを受ける事もあり、精神的にうちのめされる出来事が多くありました。
そんな時にヒップホップの「ワルそう」な感じにある種のあこがれを持ち始めたのがきっかけになったと語っています。
そんな経緯もあって小学校5年生の時には「EMINEM」を聞くようになります。
当時、学校では「モーニング娘。」が大流行していましたが全く目もくれずに洋楽を中心に自分が好きなアーティストの音楽を聴き続けました。
ちなみに父親はCDを買ってくれなかった為幼馴染に買ってもらって聞いていたと語っています。
ラップを始めたきっかけ
MARIAは、高校時代を過ごしていたニューヨークで本場のR&Bに触れてアーティストとして活動を行い始めました。
しかし19歳の時に色々なストレスがたまってしまい趣味でやっていたラップもやめてしまいます。
そして自分の事を誰も知らない場所に行きたいと考えて仲の良かった親戚のいるアラスカで働きながら1年間過ごします。
そして日本に戻った後のある時、部屋を整理していると夢を持って一生懸命ラップに取り組んでいる時の写真を見つけます。
それを見た時にMARIAは「この時のあたし生きてるわ」と思い、当時と今を比較して大きなショックを受けて泣いてしまいました。
そんな経験から「夢がなかったら死んでるのと同じ」と考える様になり、もう「絶対にラップはやめない」と誓ったと語っています。
ラッパーとしての経歴
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2008年アラスカから帰国後、後にチームメイトとなるDyyPRIDEと出会い、一緒に「SIMI LAB」に加入し紅一点として活動を開始します。
2011年11月11日に「SIMI LAB」として、1st アルバム「Page1:ANATOMY OF INSANE」をリリース。
その後、どうしてもソロで自分だけで好きな音楽を作りたいという強い気持ちからソロで活動開始。
そして2013年月12日に念願のソロとしての1stアルバム「DETOX」をリリースします。
2017年10月25日には2作目のアルバム「Pieces」をリリースし、その後はソロの活動以外にも様々なアーティストとの客演を行っており、最近ではプロデューサーにGradis Niceを迎えた新曲シングル「Set Me Free」をリリースしました。
デビュー曲
MARIAは所属していた音楽グループ「SIMI LAB」のメンバーとして1stアルバムの『Page1:ANATOMY OF INSANE』を発売します。
これが音楽活動を本格的に始めた後のデビュー作となり、2013年7月12日には自身の1stソロ・アルバム「Detox」をリリースしました。
SIMI LABでは表現できなかった自分の好きな自分のこだわりをそのまま色々なスタイルで表現する事を実験と語っていました。
その内容は基本的にこれまでMARIAが歩んできた人生経験から得た正直な気持ちをぶちまけており、リリックは変な小細工抜きで自分の思う事だけ書いてビートはその時々で「本当にいい」って直感的に思える物だけで作りました。
そんな背景を本人は「野菜食べないで肉ばっかりのバランスの悪い食事みたいなアルバム」と語っていました。
ラップスタイル
リリックを考える時には自分の気持ち・気分に逆らわず思ったことを書くスタイルを取っています。
その詳細は「実体験」から得た考え方・言葉をベースとして「願望」も強く入っています。
「想像とかすると経験してなくてもそれを経験したように思える」らしくそんな想像力を活かし「想像した架空の人物の気持ちになって書く事もある」と語っており、人並外れた想像力を持つことが伝わってきます。
そんな考え方のもとで書くリリックはいろいろな矛盾が生じますが「人間は矛盾しているもの」という本質を理解したうえで書いている為、少将は気にしないようにしていると語っていました。
所属しているレーベルやチームなど
MARIAは2007年に発足された音楽ユニットの「SIMI LAB」に所属しています。(MARIA自身は2009年から活動に参加)レーベルは「SUMIMIT」です。
仲の良いアーティスト
別に音楽活動を行っていく関係になった「SIMI LAB」のメンバーと現在でもちょくちょく集まるなど仲のいい関係を築けています。
京都出身の大御所ラッパーのアナーキーとは一時期交際しているのではないかと噂されるほど近い関係であった事が分かります。
おすすめの音源
一番のおすすめ曲は「SPASA」です。
エナジードリンクの名前がそのまま音源名になっています。
YouTube再生回数「190万回越え」と人気の作品です。
MARIAの特徴でもある「聞き取りやすさ」が存分に発揮されており、ノリノリになりながらもリリックを楽しむこともできます。
またMVでは堂々とした姿でまさに「ビッグママ」と呼ばれるにふさわしい貫録を見せていて女性層のファンからは「MARIAのような雰囲気を持った女性になりたい」といった声が多数出ています。
次におすすめの音源は「Bad City ~Yokohama~feat.MACCHO,Shaka Digital」です。
MACCHOとShaka Digitalとフィーチャリングしており、自身が気活動拠点とする横浜について歌っています。
全体的にかっこいいフロウになっており、男性も女性もHIPHOP好きなら間違いなくはまる作品となっています。
この曲のMVも、MARIAの「ビッグママ感」が圧倒的でファンからは「女性のボス感が半端ない」と新たに「ボス感」という言葉が生まれています。
こちらの作品もYouTube再生回数210万回越えと高い数値を誇っており多くの人に聞かれている作品となっています。