Lizaのプロフィール
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2023年のラップスタア誕生に出演し、惜しくもファイナル進出は成らなかったものの楽曲で引き続き存在感を示すフィメールラッパー・Liza。
レジェンドであるSEEDAやラップスタア誕生ファイナリスト・7との楽曲も発表し、存在感を増し続けている彼女について、今回はDigっていきましょう。
名前の由来・読み方
Lizaと書いて「リーザ」と読みます。
彼女のルーツであるロシアに関係ある言葉なのか、本名から来ているものなのかは謎ですが、「リザ」ではなく「リーザ」であると本人がXにおいて明言しています。
間違えると怒られそうなので、ぜひ皆さんこの機会に覚えてください。
生い立ち
Lizaという名前の由来はおそらく彼女のルーツにあると考えられます。
ラップスタア誕生でも自分で語っていた通り、彼女は母親がロシア出身であり、生まれてから5年ほどはロシアで育ち、その後も日本とロシアを行ったり来たりする生活だったそうです。
母親の離婚や再婚が頻繁に行われ、家庭環境自体も不安定だったようで、勉強が好きだったLizaに対し母親から理解が得られず、当時の母親が付き合っていた男性に母親もろとも家から叩き出されて公園で寝たなど、かなり辛い幼少期を送っていた模様が彼女の口から語られています。
彼女または彼氏
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Lizaの彼氏はYvng Patra(ヤング・パトラ)だと言われています。
Yvng PatraもPOP YOURSやREDBULL RASENに抜擢されており、現在非常に注目度の高いラッパーです。
『もういらない』などLizaのPVにYvng Patraが出演し、ニート東京でもYvng PatraがLizaについて発言していることから、才能あふれる若いラッパー同士のカップルだと言えます。
現在もまだ交際が続いているかは不明ですが、ゆるふわギャングみたいに才能を持つ若いラッパー同士が切磋琢磨を続けてくれると非常に素敵な関係ですね。
家族
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上記の通り複雑な家庭環境だったLiza、ラップスタア誕生でのサイファーで
「戦争行ったBrother」
と言うラインが非常に印象的で、Lizaがルーツに持つ国の一つであるロシアの現状がひしひしと伝わって来ます。
この事から、Lizaの音楽性は純粋な貧困や暴力と言った国際的なヒップホップだけに限らず、複雑な家庭環境や精神的な拠り所のなさという現代の日本社会に暮らす若者特有のトピックが反映されたものであると言えるでしょう。
また、多くの異父兄弟を持つLizaですが、姉とは現在でも家族で唯一と言って良いほど仲が良い模様です。
余談になりますが、2023年にはロシアで兵役に赴いたお兄さんと再会を果たせたそうで、仲睦まじい様子がXに投稿されています。
学歴
ニート東京において『高校を辞めた理由』と言う内容の動画が上がっています。
それによると、レポートなどの課題などに時間を取られるよりは、音楽をやることを優先したそうで、なんと高校も自分で学費を払っていたことからスッパリ辞められた模様です。
過酷な家庭環境もLizaというラッパーを作り上げた一因ですが、何よりも自分の意思を貫き通す意思力が彼女の持っている最大の武器だと言えます。
性格
音楽で得たお金はボイストレーニングやダンスと言った自己投資に注ぎ込んでいると語るLiza、ニート東京でもドラッグに対して非常に厳しいスタンスを取っており、その性格はストイックで真面目です。
また、保護猫を飼っていることもラップスタア誕生で紹介されていますが、名前はKush Savageと大麻を連想させる名前を付けている事から、ややぶっ飛んだ性格も併せ持っていることも伺えますね。
Lizaの過去・経歴
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HIPHOPを始めたきっかけ
高校では演劇を学ぶなど自己表現に対して貪欲だったLizaですが、個性を潰す事を強要されるなど環境に馴染めなかったことで挫折感を味わった際、たまたまYouTubeで海外のラップバトルの動画に触れたことでHIPHOPに開眼したとの事です。
元々、文章を書くことが好きで、作文などでも賞を取るなど文章での表現に興味もあったことがきっかけだとも話しており、文章に感覚的な表現を合わせるラップは彼女の才能に適した表現と言えます。
ラッパーとしての経歴
Lizaが語るところによると、ラップを志してすぐに出たバトルの大会でベスト8に入ったそうですが、この頃はまだラップをしていなかったとの事です。
その後、音楽の作り方を学び、自身で曲を作るようになったようで、キャリア3年目にしてラップスタア誕生に出場するという成長ぶりを見せています。
デビュー曲
Lizaのデビュー曲は『Planet feat.una』です。
YouTube初投稿もこの曲のPVになります。
ラップスタイル
ビリー・アイリッシュを影響を受けたアーティストとして挙げるLiza。
ラップスタア誕生ではラップに重点を置いたパフォーマンスを披露していましたが、サイファーでも用いられたBig Papito(ビッグ・パピト)のようなビートは苦手なようです。
本人曰く
「番組と成長するためにあえて選んだ」
と語る強心臓です。
本来の彼女はフェイバリットに挙げたビリー・アイリッシュのようにオルタナティブなトラックの上で歌唱力を活かしたスタイルで、そこには繊細な感情を綴るリリックが非常に印象に残ります。
ですので、ミュージシャンとしてLizaのカラーは純粋ならラッパーと言うよりはシンガーとしての側面が非常に強いと言えます。
HIPHOPの側面から見ると彼女のリリックは非常にストレートで感情や情景がリスナーへ明確に伝わるものです。
これはKOHHが時代の寵児として登場した時の長所と非常に酷似しており、ラップスタア誕生で審査員を務めた面々もその点を絶賛しています。
R-指定はその端的に伝える能力を
「めっちゃラッパーとして大事やな」
と評価しており、同時にAKLOも
「解像度が違ったもんね、物語の」
と語っている事から、真っ直ぐに想いを伝えるリリシズムはラッパー・Liza最大の武器だと言えるでしょう。
最近の活動
ラップスタア誕生では惜しくもファイナル進出を逃したLizaですが、ファイナリストである和歌山の7とお互いの楽曲で共演するなど、徐々にラッパーとしてしっかりとした存在感を発揮しながらコンスタントに活動を続けています。
SEEDAとの楽曲『愛』も発表され、しっかりしたラップスキルと歌唱力の融合も磨きがかかっているので、今後の活動も非常に楽しみですね!
仲のいい人物
SEEDA
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若手のフックアップを積極的に行うレジェンドラッパーであり、ニート東京の主催として知られるSEEDA。
『花と雨』で00年代の日本語ラップにその名を残す伝説的な存在ですが、同時に最先端のビートや若手ラッパーの発掘も積極に行っているシーン屈指のヘッズでもあります。
そんなSEEDAはLizaについてラップスタア挑戦前からチェックしていたと語り、Lizaのリリックに賞賛を当てる一方でステージングにもっと高いレベルを要求するなど期待を寄せており、Lizaの楽曲に参加するという最大のフックアップをするほどのバックアップ体制です。
7(ナナ)
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ラップスタア誕生2023のファイナリストである和歌山出身のフィメールラッパー・7。
彼女も過酷な環境からヒップホップでの勝ち上がりを目指す存在であり、ステージ衣装もチャイナドレスなどキャラとスキルを兼ね揃えた有望な若手です。
Lizaと7はお互いに複雑な環境である事から、音楽の方向性が違うものの精神的には近い部分があると感じており、ラップスタア誕生で初めて顔を合わせた際には挨拶すらしなかったそうですが、徐々に打ち解けて2人で曲を出すまでになったとインタビューで語っています。
結果として、お互いの楽曲でそれぞれ相手から影響を感じさせるフロウやリリックを入れるなど、若い世代同士で高め合っている素敵な関係性です。
Yvng Patra
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Lizaの交際相手として噂されているYvng Patraも、お互いの楽曲やPVに参加するなどしっかりLizaと音楽でリンクしています。
一時期はお互いにSNSのフォローを解除するなどしていたそうですが、2023年末に発表されたSEEDAとの『愛』においてYvng Patraも登場しており、Lizaのインスタに挙げられたオフショットでは7やSEEDAと共に写真に収まり、タグ付けするなど現在も交流がある模様です。
オススメの音源
愛 feat.SEEDA
アコースティックギターのメロディにUKドリルのビートというミニマルな構成のトラック上でLizaとSEEDAがそれぞれの経験から来る重厚かつ繊細なリリックを紡ぐ一曲です。
ハスリング・ラップの名手として知られるSEEDAと現代の若者らしい家庭内の不和から来る虚無やメンタルの不安定さをラップするLiza、立場や世代が違えどもストリートの事情を明確に描写したリリックが胸に刺さります。
どんなスタイルのトラックにも柔軟な対応力を見せるSEEDAにも驚きますが、Lizaのラップスキルが前面に押し出されたこの曲ではハードな彼女の側面が堪能できるのではないでしょうか。
特にラップスタア誕生から彼女に興味を持ち始めた方には、おすすめの一曲です。
ALL OF YOU
Lizaの持ち味である歌唱力を活かした曲の中で、PVの雰囲気なども含めて非常にポップな一曲です。
Lizaの武器はハードなスタイルのラップから自由にメロディまで歌い上げるシンガーとしての幅広さですが、海外ポップに影響を受けたこのスタイルが彼女の主戦場であると言えます。
Liza × 7 – Lost feat.ViryKnot
ラップスタア誕生から交流が始まった7とタッグ名義での楽曲ですが、LizaのYouTubeチャンネルでPVが上がっているこの曲はヒップホップ的な要素が強いビートであり、やや7のスタイルに寄ったものです。
7自身も自身の曲でメロディを歌うこともあり、お互いのカラーは違うもののLizaと7はスタイル的にも非常に親和性があると言えます。
この曲ではお互い過酷な環境で育ってきた両者のハードな部分が特に強調されている一方で、お互いの持ち味であるリリックと歌唱力が堪能できる一曲です。
まとめ
今回はLizaについてDigしてみました。
着実に注目を集める若手ラッパーの1人であり、楽曲にもキャラクターにも強烈な魅力のある人物だと言えます。
活動もコンスタントに続け、同世代から先達まで注目を集める彼女が今後どのようにキャリアを歩んでいく姿が、非常に楽しみですね。
ラップスタア誕生はそれまでアンダーグラウンドで既にプロップスを得ているラッパーから駆け出しのアーティストまで、光る才能にそれぞれ光が当たる番組なので、今後もぜひ継続して欲しいと思います。
それでは、また次回の記事でお会いしましょう。