ISSUGI(イスギ)は、東京都を拠点に2000年代半ばごろから活動するラッパーです。
MONJU(モンジュ)やSICK TEAM(シックチーム)としての活動でもよく知られるISSUGI。
ゆったりとビートに乗る様な力の抜けたフロウと独特のリリカルな歌詞のセンスが持ち味のラッパーです。
今回はそんなISSUGIのプロフィールや経歴、オススメの音源を紹介していきます。
ISSUGIのプロフィール
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MCネーム | ISSUGI |
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DJ名義 | 16FLIP |
生年月日 | 1983年 |
出身 | 東京都 |
趣味 | スケボー |
ISSUGIのファッション
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New Eraの59fiftyというフラットバイザーキャップ(つばがまっすぐなキャップ)を目深にかぶっていることが多いようです。
全体的にストリート系のファッションを好んでいます。
ブランドは「Lafayette(ラファイエット)」や「Back Channel」「THE NORTH FACE」を着用しています。
ISSUGIの性格
ラッパーにありがちなよくある「成り上がり」の精神や自分を大きく見せようというような気持ちがあまりなく自分自身のことを追究する職人気質の人のようです。
ラップを始めた当初から何か物を作るのが好きで常に何かを作っているということから、音楽に限らず物づくりに関してかなりワーカホリックな人です。
知識にとらわれず、自分自身の中にあるものを出すことが大事、という考えを持っている方でもあるようです。
ISSUGIの趣味
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スケボーの他にアルバムのジャケット作りも音楽と同じ様に好きなことだそうです。
またISSUGIの周りにいる人たちは映画好きの人が多いそうですが、ISSUGI自身は長時間観続けるのが苦手だと語っています。
それに比べて読書は自分のペースで読み進められるので好きで、自分とは違う価値観や考え方を知られるということから特に自伝を好んで読むそうです。
ISSUGIの過去や経歴
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ISSUGIのHIP HOPとの出会い
ISSUGIがヒップホップと出会ったのは、中学1年生の時に始めたスケートボードがきっかけだったそうです。
スケボーのビデオがあり、その中でロックやヒップホップ、ファンクのBGMが流れているのを聴いているうちに自然とヒップホップにハマっていきました。
特定の誰かの音源を聴いてこれだ!と思ったわけではないようです。
ただ、その中でも印象に残っている作品はアメリカ・ニューヨークのヒップホップ先駆者的存在のデュオMobb Deep(モブ・ディープ)の1999年のアルバム『THE INFAMOUS』だったそうです。
「411VM」というスケボーのビデオの中の「FLIP」というブランドのコマーシャルソングとして使われていて、気に入ったとのこと。
ISSUGIのラップを始めたきっかけ
ISSUGIがラップを始めたのは1998年、中学3年の頃でした。
ちょうど自分にスケートボードのスキルがないな、と思っていた頃に日本でもヒップホップが流行りはじめ、自分でもやってみようと思ったそうです。
その頃のスケボー仲間で、後にISSUGIと共に「MONJU」を組むラッパーでありDJとしても活動するMr. PUG(ミスターパグ)がいます。
Mr.PUGはスケボーをやらずに音楽ばかりやっている少年だったということです。
また当時日本のヒップホップもよく聴いていて、BUDDHA BRAND(ブッダブランド)のMCとしても知られる2015年に45歳の若さで急逝した故・DEV LARGE(デブラージ)の作るビートが好きだったそうです。
BUDDHA BRAND以外にも、SHAKKAZOMBIE(シャカゾンビ)やKダブシャイン、Zeebra、DJ OASISの3人からなる伝説的ヒップホップグループKING GIDDRAらがアルバムを出しているのを聴いて日本語でラップしてみようという気になったということです。
ISSUGIのラッパーとしての経歴
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2006年、ISSUGIとMr. PUGに仙人掌が加わりヒップホップユニットMONJUが結成されます。
またMONJUのメンバーは全員SORA、YAHIKO、CENJU、OYGらが所属するDOWN NORTH CAMP(ダウンノースキャンプ)というヒップホップグループにも所属していました(2019年に脱退、解散)。
同年にMONJUで『103LAB EP』をリリースしデビュー。
順調にリリースを重ねた後2009年にはファーストソロアルバム『Thursday』をリリースします。
翌年にはセカンドソロアルバム『TheJointLP』をリリースすると2011年、ISSUGIとヒップホップユニットPSGのメンバーとしても知られるラッパー、トラックメイカーS.L.A.C.K.とラッパーBudaMunkによるユニットSICK TEAM(シックチーム)がセルフタイトルのアルバム『SICK TEAM』をリリースします。
さらに同年にISSUGIが大阪を拠点に活動するDJのDJ SCRATCH NICE(ディージェースクラッチナイス)とタッグを組み、ミックステープ『WHERE OWNWONDER』をリリース。
2016年には大阪府出身のDJ兼トラックメイカーGRADIS NICE(グラディスナイス)とのジョイントアルバム 『DAY and NITE』を。
また同アルバム収録曲『How Ya Livin feat. BES』で共演した、川崎のヒップホップグループSCARS(スカーズ)のクルーとしても名高いラッパーBES(ベス)と2018年に「BES & ISSUGI」名義でDJ SCRATCH NICEやGRADIS NICE、ニューヨークのプロデューサーであるGWOP SULLIVANがトラックメイキングをしたジョイント・アルバム『VIRIDIAN SHOOT』をリリースしました。
また埼玉県出身の若手ラッパーKid Fresino(キッドフレシノ)の2018年リリースのサードアルバム『ai qing』収録曲『not nightmare(feat. ISSUGI)』や新潟県生まれニューヨーク育ちのバイリンガル・ラッパーKojoe(コージョー)の2017年リリースのアルバム『here』収録曲『PenDrop Feat. ISSUGI』など様々なラッパーのアルバムでの客演も務めています。
2019年にはセッションをベースに制作されたアルバム『GEMZ』をリリース。このアルバムにはMONJUのメンバーでもあるMr.PUGや仙人掌が参加しています。
またISSUGIは16FLIP(ジュウロクフリップ)という名前でトラックメイカーとしても活動しており、数多くのアーティストにトラックを提供するとともに、MONJUやソロの作品のトラックも自らが手掛けています。
トラックメイカーとしては、ヒップホップのトラックでありながら様々なジャンルに精通していることを感じさせる懐の深さを感じさせるトラックが特徴的です。
ISSUGIのデビュー曲
ISSUGIのデビューは2009年リリースのファーストソロアルバム『Thursday』です。
MONJUとしてはソロに先駆けて2006年の『103LAB EP』でデビューしていますね。
ISSUGIのラップスタイル
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良い具合に力の抜けたフロウ、ヒップホップのクリシェ(常套句)に囚われない、自分自身に深く潜る様な唯一無二のリリック、また自身がトラックメイカーでもあることが可能にする多彩でありながら求道的なビートアプローチが特徴です。
ISSUGIにとってはヒップホップとは「感覚」であるとも言っていて、理論派というよりは感覚派であるようです。
所属しているレーベルやチーム
ヒップホップグループ、MONJU、SICK TEAM、過去にDOWN NORTH CAMPに所属しています。
レーベルはMONJUのメンバーでもあるMr.PUGが代表を務めるdogear Recordsに所属しています。
16FLIP VS SEEDA
2017年に発表された「16FLIP VS BES」。
2020年には同じくSCARSのSEEDAとコラボし、「16FLIP VS SEEDA」を発表しています。
SEEDAの半生を描いた映画「花と雨」が上映されたタイミングに発表され、大きな話題になりました。
ISSUGIが仲の良い人物
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ISSUGIはMONJUを始めとする所属グループのメンバーの他S.L.A.C.K.や、PUNPEE(パンピー)と仲がいいです。
『DAY and NITE』収録曲『Time feat. Kid Fresino, 5lack Cut by DJ K-flasj』でも共演した若手人気ラッパーKid Fresino、DOWN NORTH CAMPのライブ写真の撮影を行なっていたカメラマンのKOSAKA GOROとも仲が良いようです。
ISSUGIのオススメの音源
ISSUGIの数ある音源の中でもオススメの音源を紹介します。
トラックの独特のリズムにも注目して欲しいですね。
ISSUGI “ONE RIDDIM” – Prod by Budamunk
BES & ISSUGI – BOOM BAP
Gradis Nice & DJ Scratch Nice “No Title” ft. B.D. / “It’s Alright” ft. Issugi, 仙人掌
まとめ
いかがでしたでしょうか?
16FLIP名義でトラックメイカーとしても活動する多才なラッパー、ISSUGI。
皆さんもぜひこの機会にISSUGIの音源を聴いてみて欲しいです。
ISSUGIの評判
これはもう、おととしの4月20日。#森田貴宏 × #BES × #ISSUGI
スケートボードと音楽でめいっぱい遊んだ1日の記録 📺何度見ても最高にかっこいい動画。
ってか、また遊びたいな… @FESN_TV @BES_ILL_LOUNGE @7inctreehttps://t.co/C8wz09MQYy
— Red Bull Music JP (@RedBullMusicJP) April 20, 2020
僕は高校生のフリースタイルダンジョンじゃなくて、NORIKIYOとKOHHと5lackとISSUGIと志人がモンスターのフリースタイルダンジョンが見だい”ん“でず!
— アイオー・安楽 (@i_oanrk) February 18, 2020
5LACKワンマン良かった〜。文化会館でこんな低音聞くのなかなかない…笑 sick teamの踊狂でのミラーボール、かなり光が強くて綺麗だったし、そこでissugiの「ミラーボールが見てきた人種 ある意味 中毒みたいな連中」のラインでホロリときた…
— ぞる (@solpidem) November 21, 2019
5lackの「俺は社会(シーン)の隅っこに追いやられてる」って内容を受けて、ISSUGIが「追いやられてから形勢逆転の一手 オセロみたくひっくり返す白い目」って繋げるの最高すぎるんだよな。アルバムのタイトルがCornerなのも含めて100億点って感じ pic.twitter.com/wHgADHpcR3
— アイオー・安楽 (@i_oanrk) October 28, 2019
「」のダサい文章をISSUGIのフロウで読んだら少しカッコよくなるからやってみてください
「お前らはスケーターブランドに袖通すくせにOllie読むだけでTicTacも出来ないんだな、俺はマイメンの肩に手を添えればデッキに両足で立つ事すら出来るんだぜ」
— カツヲ (@zzaimass) September 26, 2019