第2回高校生ラップ選手権で準優勝したことがキッカケとなり、一躍有名になったGOMESS。
10歳の時発覚した自閉症をプラスに変え、芸術的な楽曲を制作しています。
GOMESSのプロフィール
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アーティスト名 | GOMESS |
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本名 | 森 翔平 |
生年月日 | 1994年9月4日 |
身長 | 176cm |
出身 | 静岡県 |
住まい | 東京都杉並区 |
SNS | Twitter / Instagram |
GOMESSは、静岡県出身東京都杉並区在住の、2020年5月現在で26歳のラッパーです。
「BAZOOKA!!! 第二回高校生ラップ選手権」に出演し、準優勝した彼は、自閉症と共に生きるラッパーとして、注目を集めました。
今回は、そんなGOMESSのプロフィールを紹介していきます。
GOMESSの名前の由来
GOMESSの本名は森翔平ですが、本当はGOMESSという名前になるかもしれなかったようです。
母親や他の親戚は本名で呼んでいましたが、父親だけはずっとGOMESSと呼んでいました。
父親の会社の同僚にもGOMESSと呼ばれていたので、GOMESSも「本名ってGOMESSなのか」と思うほどだったそうです。
そのため、自然な流れでMCネームをGOMESSに決めたそうです。
GOMESSの父親によると、GOMESSという名前は、「ウルトラマン」で有名な円谷プロダクションによる特撮テレビドラマ「ウルトラQ」の第1話に出てくる怪獣「ゴメス」から取ったようです。
理由としては、「ゴメス」が「ウルトラQ」の第1話、つまり1番最初の話に出てくる怪獣で、GOMESSも長男、つまり1番最初に生まれてきたという共通点からだそうです。
プロ野球の球団、中日ドラゴンズで内野手として活躍したレオ・ゴメスを好きだったこともあって、GOMESS自身もこの名前を気に入っているようです。
GOMESSのファッション
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GOMESSは東佳苗が立ち上げたファッションブランド、縷縷夢兎を気に入っているようです。
縷縷夢兎は、アイドルグループのでんぱ組.incのメンバーや女優の玉城ティナの衣装も手掛けているブランドです。
GOMESSのタトゥー
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GOMESSはタトゥーは入れていないようですが、2015年に、2週間ほどで消えるヘナタトゥー(植物の成分で皮膚を染め上げるタイプのタトゥー)を入れていました。
GOMESSの性格
GOMESSは子供の頃はやんちゃで喧嘩っぱやい性格だったようですが、今は落ち着いているようです。
ただ、今でも子供の頃に近いマインドは持ち続けていて、フリースタイルバトルの時などは特に自分のプライドが前面に出るそうです。
また、独り言が多い性格でもあります。
テレビゲームをやっていても最初のステージだけクリアしたらやめてしまうといったような、飽きっぽい性格でもあるようです。
GOMESSの過去の経歴
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GOMESSの生い立ち
GOMESSは1994年、静岡県に生まれました。
幼い頃は授業で自分が粘土で作った作品に誰かが触ると激昂するような喧嘩っぱやいやんちゃ坊主だったそうですが、10歳の冬「自閉症」と診断され、パニック障害と解離性人格障害も併発します。
小学5年生の頃、クラスに馴染めなかったGOMESSは徐々に不登校になり、中学校の3年間と合わせて5年間家に引きこもる生活を続けていたそうです。
その引きこもり生活の間にヒップホップと出会い、ラッパーを志すようになったGOMESS。
2012年に開催された「BAZOOKA!!! 第二回高校生ラップ選手権」に出場、準優勝し様々な客演を経て2014年にはファーストフルアルバム『あい』でCDデビューを果たします。
その後もHIP HOPの枠にとどまらない活動・活躍を現在も継続中です。
GOMESSのHIP HOPとの出会い
GOMESSのHIP HOPとの出会いは11歳の頃に、MTVでRHYMESTERの『HEAT ISLAND』のプロモーションビデオを観たのがきっかけだそうです。
また、地元のTSUTAYAで借りたRHYMESTERのアルバム『ウワサの真相』の『勝算(オッズ)』というアカペラの曲を聴いて、声だけで音楽ができているということに感動したGOMESS。
テレビゲームをしていた時間を音楽を聴くことにあてるようになったそうです。
GOMESSがラップを始めたきっかけ
DTM(デスク・トップ・ミュージック)で作曲をしていたGOMESSは、14歳の頃にとあるコンクールに作品を送ったところ見事入選します。
ただ、その入選をきっかけに作曲を辞めてしまったGOMESSは、「このまま引きこもりの生活を続けてもそれに耐えられず自分は死ぬんだろうな」と思い、それなら死ぬまではラップをやってみようという考えに至ります。
中学二年生の時にインターネットで知り合った静岡の高校生ラッパーがいて、彼が高校の文化祭のステージでラップするのを観たGOMESSは衝撃を受けました。
後にも先にも、彼より上手いラッパーを見たことがない、というほどです。
彼のように、文化祭でラップを披露するまで、生きてラップを続けようと思ったGOMESS。
なんとその友達は、GOMESSが高校に入学するとすぐに白血病で亡くなってしまったそうです。
GOMESSは今でもステージに上がるたびにその友達のことを思い出すと語っています。
GOMESSのラッパーとしての経歴
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2012年、高校3年生の夏に愛媛県に一人で引っ越していたGOMESSは、「BAZOOKA!!! 第二回高校生ラップ選手権」に応募、見事決勝まで進み準優勝の快挙を果たします。
2013年、前回に引き続き「BAZOOKA!!! 第三回高校生ラップ選手権」に出場。
盟友のMC☆ニガリa.k.a.赤い稲妻とのバトルが今も語り継がれています。
さらに名曲『人間失格』を発表し話題を集めたGOMESSは、2014年には音楽プロダクション「Low High Who? Production」に所属。
『人間失格』を収録した1stフルアルバム『あい』をリリースします。
2015年には2ndフルアルバム『し』をリリース。
山形県出身の民謡試ンガーソングライター朝倉さやとコラボレーションした楽曲『River Boat Song』を収録したアルバム『River Boat Song -FutureTrax-』が第57回日本レコード大賞企画賞を受賞。
また、バンドSEKAI NO OWARIが立ち上げたライブハウス「club EARTH」の周年イベントに4年連続で出演。
2016年、3rdフルアルバム『情景 -前編- 』、4thフルアルバム『情景 -後編- 』をリリース。
2018年にはバンドAqua Timezの8thフルアルバム『二重螺旋のまさゆめ』収録曲『えにし feat. GOMESS』にて客演を果たします。
2019年、5thフルアルバム『てる』をリリース。
『てる』は、1stフルアルバム『あい』、2ndフルアルバム『し』の続編で、それぞれのアルバムタイトルを並べると「あいしてる」という言葉になります。
GOMESSのデビュー曲
GOMESSのデビュー曲は、2013年リリースの楽曲『人間失格』です。
自身の障害を語った楽曲は多くの障害を持つ人たちを勇気付けています。
GOMESSのラップスタイル
GOMESSはフリースタイルバトルの時はスキルを見せつけたり、相手を強烈にディスったりするのではなく、徹底的に相手と対話しようとするスタイルで戦います。
楽曲では、HIP HOPの枠にとらわれず、ポエトリーリーディングや、ロック、ポップスなど、様々なジャンルを横断することにとても意識的なラッパーです。
GOMESSが所属しているレーベルやチーム
GOMESSが所属しているレーベルは「Low High Who? Production」です。
GOMESSは、GOMESSとNASSO、HENTAI☆BEATSの3人からなる「黒ゐ目」というヒップホップグループに所属していました。
2015年以降には、目立った活動をしていないようです。
GOMESSと仲の良い人物
GOMESSと仲の良い人物は、アイドル・漫画家である水野しず、SEKAI NO OWARIのボーカルであるFukase、ラッパーのLick-G、バンド「蟲ふるう夜に」のボーカル蟻です。
GOMESSと水野しずは定期的にトークイベントを開催しています。
また、FukaseとはSEKAI NO OWARIのイベントに4年連続で呼ばれるなど、仲が良いようです。
Lick-Gは、ラッパーでは数少ない友人だとGOMESSも公言していて、蟻とは「蟲ふるう夜に」のライブにゲスト出演するなど親交が深く、蟻はGOMESSのことを弟のように思っているようです。
また、「BAZOOKA!!! 第三回高校生ラップ選手権」でバトルしたラッパーのMC☆ニガリa.k.a.赤い稲妻とは、一時同棲するほど仲が良かったようです。
しかしニガリがSNSの裏アカウントでGOMESSの愚痴を言っていたのが発覚して以来、仲違いし同棲も解消してしまったようです。
GOMESSのオススメの音源
人間失格
2013年リリース。
GOMESSのデビュー曲にして、最高傑作の1つです。
衝撃的なリリックだけでなく、安定感のあるフロウに、ラッパーとしての音楽的な才能が迸っています。
LIFE
2015年リリースのアルバム『し』収録曲。
パニック障害と、併発していた解離性人格障害について描いたリリックに迫真力があります。
障害
2019年リリースのアルバム『てる』収録曲。
ジャジーなピアノの上で自らの障害について独白するラップが胸に突き刺さる1曲です。
Poetry
『てる』収録曲。
夭逝のラッパー、不可思議/wonderboyの名曲、『Pellicule』へのオマージュのようなリリックと、フック(サビ)の力強いGOMESSの声がエモーショナルな楽曲。
光芒
『てる』収録曲。
アーバンなトラック上のGOMESSのスムースなフロウが気持ちいいです。