柊人のプロフィール
現在、「クイーン」Awichを筆頭にHIPHOP界を席巻する沖縄大旋風。
バトルで名を馳せたCHICO CARLITO、若い世代であるOZworldだけでなく、RITTOやCHOUJIら地元にどっしりと腰を下ろしながらも活動するラッパーまで、沖縄という一つの島だけで多彩なHIPHOPカルチャーが魅力的です。
その中で、CHICOがTHE FIRST TAKEに出演した際、共にパフォーマンスした新たなラッパー、その名も『柊人』に注目が集まっています。
次に売れるラッパーとしても評判が高い沖縄の新鋭は一体どんな人物なのか?
今回もDigって行きましょう。
名前の由来・読み方
柊人は『シューツ』と読みます。
柊人のInstagramを見てみるとアカウント名は『柊人 a.k.a Shoots』です。
様々なメディアで『シューツ』と呼ばれていますが、同い年のCHICOからは『しゅうと』と呼ばれている事から、本名は『シュート』だと予想できます。
生い立ち
沖縄出身のイメージが強い柊人ですが、元々は海外で暮らしていた模様です。
15歳から沖縄に移り住んだとRedBullのインタビューで柊人自らが語っています。
家族
両親が音楽大好きだったため、家では常に音楽が流れていたと柊人は語っています。
ラッパーとしての原点はオーソドックスなブーンパップですが、現在注目を集めている声と歌唱力を活かしたスタイルの原点には家庭の影響が強そうです。
タトゥー
柊人は現在、見える箇所にタトゥーを確認することは出来ません。
また、本人の口からタトゥーについて語られている資料も0です。
しかし、タトゥーを入れている可能性が発見されました。
孫gongやMC TYSONら関西の著名なラッパーやレゲエアーティストに施術している彫師・愛彫の動画に柊人の写真が確認で確認できます。
この事から、どこかにタトゥーを施しているかもしれません。
性格
インタビューなどでも非常に端的な受け答えが多い柊人ですが、CHOUJIやCHICOなど身の回りにいる人物や過去に触れ合った人たちに感謝とリスペクトをはっきりと伝え、その真摯さはリリックやSNSで触れることが出来ます。
また、RedBullのインタビューでは楽曲について
「等身大が大事。かつ見えないところで頑張っている人たちに向けて書いている部分がある」
と発言している事から、この優しい性格も人気を後押ししていると言えるでしょう。
ラッパーの過去・経歴
Hiphopを始めたきっかけ
柊人がHIPHOPを始めたのは19歳とインタビューで語っています。
同級生の来世というラッパーのライブを見て格好良かったことがきっかけと語っており、そのラッパーは現在もジェロニモREとして活動中です。
ラッパーとしての経歴
ラップを始めた当初、現在の歌唱力を活かしたスタイルではなく正統派のブーンバップであり、しかも2MCで活動をしていたと柊人は語っています。
一度東京に移り住んで、音楽はもう出来ないかなと思っていたそうですが、沖縄に戻ったタイミングでCHOUJIと出会った事で音楽を継続したそうです。
Instagramで柊人自身が沖縄へ戻った時期について
「自分が人生に行き詰まったと感じてた時期時期」
と語っています。
ちなみに、THE FIRST TAKEでCHICOが歌い出す前に
「柊人、2年前は漁師してた、1年前は天ぷら屋さんでバイトしてた」
と発言していますが、この天ぷら屋さんがCHOUJIの行きつけだったことで交流が生まれた模様です。
ラップスタイル
柊人が音源を積極的にリリースし始めた頃から既に現在の歌唱力を活かしたラップスタイルを打ち出しています。
シンプルで飾り気のない言葉を柔らかいフロウで紡ぐスタイルに加え、柊人が得意なブーンバップ寄りのローファイでチルな雰囲気のビートも合わさって非常に聞き心地の良い音楽です。
同じ沖縄のR&Bシンガー・YO-SEAのような美しい歌メロに注目されがちですが、スムーズな音ハメの聴き心地やしっかりと韻を硬く踏んでいるリリックはラッパーとしての基礎力がしっかりしていることを証明していると言えます。
最近の活動
『好きなこと』がSNSで爆発的なバズを生み出した柊人、CHICO CARLITOに招集された『Let‘s GO』で一気に顔を世間に知らしめた印象があります。
飾らないリリックと心にスッと入ってくる歌声は、今後もいろんな所で耳にする機会が増えるのが期待される存在です。
仲のいい人物
柊人を語る上で避けることができない人物は、既に何度も名前が登場したこの2人です。
CHICO CARLITO
フリースタイルダンジョンで脚光を浴び、現在も音源とバトルで大忙しのCHICO CARLITO、柊人とは同い年であり頻繁に飲みに行く仲でもあるとCHICOが語っています。
また、現在でも柊人はCHICOに音源が出来ると毎回送って来るそうです。
『好きなこと』の制作にもCHICOが関わっており、柊人はCHICOから多くのアドバイスを受けてこの曲が完成した模様で、CHICOが柊人の躍進を支えたといっても過言ではありません。
CHOUJI
赤土クルーのRITTOと並んだ沖縄ラッパーの大親分と言える存在であるCHOUJI、沖縄出身のラッパーとは殆ど何かしらの接点を持っているといっても過言ではありません。
柊人のラッパーとしての経歴でも触れた通り、沖縄に戻ってきた柊人を見出したのはCHOUJIだと言えます。
柊人はラッパーとしての在り方を地元のスターであるCHOUJIから学んだと語っており、実際にCHOUJIと制作した楽曲も非常に多いです。
柊人はその他にも、同い年である18scott、全国から絶大な信頼を集めるシーンの兄貴・田我流などとも楽曲を制作している事から、これからも多くの交流・客演が期待できるでしょう。
オススメの音源
『好きなこと』
柊人の音源で外せない曲といえば、やはりこの曲でしょう。
シンプルで力強いリリックとスローなトラックのバランスが秀逸なこの曲は柊人の代表曲だと言えます。
「いつか好きなことだけで稼ぐまで、今は嫌なことだけどやり続けて」
というフックは、週6で働いて空き時間に音楽を作り続けた柊人の経験から来るものです。
また、このフックについてRYKEY DADDY DIRTYの『Mother Jane』で耳にしたことがある人も多いと思います。
朴訥な柊人のオリジナルと対比になる、ストリートを生きて来たRYKEYならではの視点で紡がれたこの曲も、PVを含めて美しい対比です。
CHICO CARLITO/Let Go feat.柊人
THE FIRST TAKEでも話題になったCHICO CARLITOへの客演作です。
同じく沖縄と東京で苦節を送ったCHICOをフックで美しく歌い上げる柊人が優しくサポートする一曲です。
CHOUJI/エンジェル feat.柊人
沖縄の大先輩であるCHOUJIとの一曲では、この曲が異彩を放っています。
軽妙なトラックの上を「浮気じゃない、これは不倫さ」で締めくくられるCHOUJIのラップを、柊人による英詩の甘いメロディーがサポートしてシュールな印象の一曲です。
Southside dog
柊人の魅力を遺憾無く味わうならこの曲が外せません!
チルなトラックの上でスキルを惜しみなく披露した一曲です。
まとめ
今回は柊人を紹介しました。
現在大きな波を見せる沖縄HIPHOPから登場した新しい個性、今後が非常に楽しみです。